フォンテンヌブローキノコ狩りハイキングの下見に行ってきました!

☆★☆2014年10月26日に第一回目の下見★☆★

『そんなにキノコのことに詳しいの・・・??』と聞かれたら、(セップ以外は)うーーーーーーん、てなもんですが、キノコ狩りに関しては、”収穫している人に聞いて回る“、これが一番いいんですよ。

で、フォンテンヌブローの森、今日のテーマは”キノコの群生ポイントはどこか?”です。

まず一人目。葉巻を吸いながらキノコ狩りをしているおじさん発見。

『すみませーーん、ちょっと見せてくださーーい。何を採っているんですか?』

で、見せてくれたのがこれ。KINOKO-93

右側にあるのがセップ。左側にあるのがたぶんCHANTERELLE。このおじさん、たまに森にキノコ狩りに来ているそうですが、今回はあまり採れなかった、と言っておりました。

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次に二人目。松の森の中でキノコ狩りをしているカップル発見。

『こんにちは~。何を採っているんですか?』

と聞いたら、

『あーー、これな、フランス語の名前はわからない、俺はポーランド人でな、うちの田舎じゃ〇〇〇というんだけどな、このきのこ、☓☓☓にするとすごくうまいんだぜ』

という答えでした。

このポーランドのカップル、キノコ狩りは慣れているようで、しっかり石付きの部分や傷んでいる部分はその場でナイフで切り落としていましたね。青いバケツに半分くらいは言っていましたから、5㎏以上はあったかな?

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さらに森の奥に入っていくと、キノコはけっこういろいろあるのですが、どれが食べられるキノコでどれが食べられないのかよくわからないよーーん。

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ここで3人目の大型犬を連れたキノコ狩りハンター発見。

『こんにちは~何を採っているんですか?』

と聞いていろいろ教えていただいたのですが、このおじさんは森の近くに住んでいる”キノコ名人”みたいな人で何でも知っていましたね。

そこでワタクシ、キノコ名人に、

『虫が食べていたリ、傷んだ部分があるキノコはどうしたらいいんですか?』

という質問をしたのですが、名人の答えは、

『お前なーここは自然の中だぞー。スーパーで売っているキノコとは違うんだよ。こうやってなー、傷んだ部分があったらナイフで切り捨ててしまえばいいんだよー』

とおっしゃって、わたくしの目の前でナイフを使って実演してくれました。

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お~~~、なーーるほどねーー。確かに名人の言うように半分に切るとこういう大型キノコは外側が傷んでいても内側がきれいなのね。目の前で実演してもらうと説得力がありますよね。

いろいろ教えていただいてありがとうございました。

さらに森の奥へ進むと、ダビッド・ドゥイエにそっくりな4人目のキノコハンター発見。

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『こんにちは~何を採っているんですか?』

と聞いたら、

『セップだよ、セップ.今夜はこれでオムレツだぜー』

との答えでした。

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このダビッド・ドゥイエ氏、セップだけ狙っている人で、ビニール袋にいっぱいセップがありましたね。

『このセップ、どこで採ったんですか?』

と聞いたら、

ドゥイエ氏、ニヤッと笑って

『その辺だよ。そ・の・へ・ん』

と答えて、群生ポイントは教えてくれません・・・・・。

でも(この近くに違いない!)と思って森の中に入っていくと・・・、

あったーーーーーー!!!

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これがフランス人が大好きな『セップ』。けっこういっぱいあるじゃないのー。でも今回は取材が目的なので、いくつかサンブルを採っただけで帰ってきました。

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で、家に帰って・・・・。

これが今回サンプルで採ってきたセップ。外側が傷んでいても中はきれいな状態です。KINOKO-101

で、傷んだ部分を切り取ると約半分になってしまいました。

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で、試しに作ってみた乾燥セップがこれ。KINOKO-92

直射日光が当たれば一番いいんだけれど、日陰でもフランスは空気が乾燥しているので、数日(途中で何度か混ぜて)置けばけっこう簡単にできました。

★☆★で、2回目の下見。2014年11月9日 ☆★☆

今回はキノコの群生ポイントも見つけたし、セップ50㎏ぐらい採ってやろうかとリュックサックと買い物袋をしっかり用意していきました。

今回の下見のテーマは『前回の下見で見たキノコは食べられるのか? 名前は何なのか?』です。それと『11月にキノコ狩りはできるのか?』です。

※ここからは撮った写真が消えてしまいありません。

念には念を入れて日仏のキノコ図鑑を3冊持っていきました。

まず、この紫色のキノコはLACCAIRE  AMETHYSTE(食べられます)!

でもこのきのこ、あまり量が採れないのよね。みそ汁とかホイル焼きとかキノコスパゲティ用にいいかな?

さらに森の奥に入って、2週間前に発見したセップの群生ポイントに行ったのですが・・・。

『無い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

全く無し。たった2週間しか経っていないのに、森の様子がすっかり変わっていましたね。キノコは1本もないし、葉っぱは全部落ちているし(※確かにこの2週間の間に気温がぐっと下がって《満》のレストランでもストーブを2回ほどつけた)

フォンテンヌブローの森の中はパリより気温が2-3度低いから、寒くなるとキノコ狩りはできないのよね。

結局この日わかったのはCEPE(セップ)とBOLETぐらいですが、キノコというやつは群生していないと量は採れませんね。

テングダケやワライタケ系のキノコは危ないのでパスしましょうねー。

それではみなさん、フォンテンヌブローキノコ狩り、参加をお待ちしています。

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◯日時:9月18日&10月16日(日)8時50分 ※雨天中止

SNCF郊外線(lingne R)Gare de Lyon ホーム(スタバ前)集合

◯参加費:無料(ただし交通費自己負担) 

◯申込み・問合わせ:Jジョギングクラブ
j-jogging.paris@mbr.nifty.com
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♪♪♪おまけ♪♪♪

ワタクシ的、日本とフランスでのキノコ狩りについての違いについて・・・。

 

この約1年間、ランドネのキノコ狩りを企画するなら問題があってはいけないので、いろいろなキノコの本を読んできたのですが、日本とフランスの間にはかなり味覚的・文化的な違いがキノコ料理に関してあるように思いました。

うーーーーーん、出版大手LA ROUSSEのキノコ図鑑などではやたら”このきのこは食べられません”というマークが多いのに対して、ベニダケ系、ドクツルタケ、テングタケ系などは毒キノコと言われていますが、日本のキノコの本ではほとんどが食べられるキノコになっています。

これはなぜか??

 

これはやはり日本人のほうがいろいろあれこれ工夫して『きのこ』を食べてきた、ということでしょうね。キノコを生ですこしかじると苦みがあるやつがありますが、こういうキノコは日本では塩漬けして苦みやえぐみを飛ばして食べたりするのですが、フランスではほとんどが”食べるのには適していません”のマークになっています。

それとも苦味、えぐみ、ほろ苦さのような味が好まれないのかな???フランス人はワラビも食べないし・・・。山菜も食べないしね、それと同じですね。

長野県東信地方出身の、『カムイ伝』で有名な白土三平さんは、非常に寒いこの地方では冬の保存食にベニテングダケを塩漬けにして正月に食べたり、雑煮やうどんのだしとして食べたと言っておりますが、昔の日本人は何でもかんでも食べてたんですね・・・。毒キノコでもね・・・。フグの肝でも・・・。

まあ、マジック・マッシュルームや幻覚キノコも少しだけなら(ほんの少しだけ)HAPPY~ HAHAHAになれるかな?・・・・おっとっと。これは冗談です。