いや~昨日の交流会、楽しかったね~。子供も大人も大喜び。やっぱり子供はすぐに仲良くなるけど、大人は友達になるのが少し時間がかかるのよ。心の壁がなくなると、昨夜みたいに笑ってしゃべって飲んで食べて大騒ぎになるんだけど、これが心の健康には一番いいんじゃないかな?
さて、そんな交流会の二日酔いにも負けず、去年も出場した大好きな『FETE DE L’HUMANITE 10㎞マラソン』(こちら)に行ってきました。
まずはメトロ7番線終点のLA COURNEUVEに着いたのが8時30分(※ここまでは何の問題もなかったのだ)。ここの駅前には朝市が出ていて、アラブ人・黒人・中国人の人しかいないすごい街ですが、去年乗ったバス停に行くと、なんとシャトルバス乗り場がない…???
えーーーまじーもしかしてまだ酔っぱらってる??周りを見るときょろきょろしているフランス人のランナー発見。
『あのー FETE DE L’HUMANITE 10㎞レースに出ますか?』と聞くと、
お兄さんは
『そうだよ。去年はここからシャトルバスに乗ったけど、なんでーバスがないの??』
との答え。
あーやっぱり自分と同じだー。
それからあちこちバス停を見たりしているうちにランナーのお兄さんは消えてしまい、駅前に一人ぽつーんと立っていたのが8時50分。
『ヤバ。スタートが9時30分で会場まで3、5㎞あるんですけど・・・』
が、駅前にいても仕方がないので会場までトボトボ歩き出したワタクシ。
その横をブーーっと通り過ぎて行った大型バスには『special fete de l’humanite』と書いてあったんですねー。
なにーー?!シャトルバス、あるじゃねーかよー!!
といってもすでに遅し。とにかく3.5㎞歩いて会場に入って15秒後、『パン!』と音がして、ランナ
ーの皆さんがスタートしたんですねぇ・・・。
「あーーーーーーーーーー行っちゃったーーー。」
この3,5kmを走ればよかったのに、2日酔いのワタクシにはその根性がなかったのよ。
今シーズン最初のレースはこうして失格になりました。くそーーこのまま帰るのもしゃくなので広大な会場をうろうろ。
パリ地区の共産党支部やフランス全土の共産党支部のテントがあるほかに”世界の共産党”の地区があるのですが、中南米や中東は多いのにアジアはほぼゼロ。もちろん日本もなし。これはなぜ??そもそも「日本の赤旗祭り」ってこのFETE DE L’HUMANITEの日本版だと思うんだけど・・・、うーーーんわからん。
会場の奥はコンサート会場で若い人が多いけど、昨日からの大雨でどこもどろんこ状態。
うーーん。おじさんはこれは・・・・ちょっとね・・・・。
ここでまた雨が降ってきたので、キューバのテントで『モジト』3ユーロを。うーーーん。ライムとミントとラムのハーモニーがうまいぜー。
結局走らずに朝から迎え酒ですが、まあ昨日の夜からずっとHAPPY HOURということで、ひとつ・・・。
ここで去年のリベンジ。生ガキのスタンドにGO!!
生ガキ6個、パン、バター、白ワインで6ユーロ。うーーん、おいちい~。
実はワタクシ、生ガキはそんなに好きではないのだ。バルザックみたいに100個も食べたいとは思わない・・・のよ。そりゃ飽きるでしょ。味がしょっぱいし。でも6個くらいだとおいしいよねー。「もう少し食べたいなー 」くらいがちょうどいいのよ。
外のテントではいろんなスタンドがいろいろ料理をしていますが、本日の目的のLOZERE県のオムレツ屋にGO‼(※LOZERE県都はクレルモン・フェランとモンペリエの中間にあるど、ど田舎の県。1000m級の山が多くキノコが多いが産業はあまりないど田舎。)
このテントには去年も行ったのですが、ここには一日数100食、3日間で1000食以上のセップのオムレツを作る名人のおじさんがいるのだ。
この人たちがセップのオムレツ名人1号、2号です。
みなさん、フランス料理の定番、キノコのオムレツってどうやって作るか知ってる?
パリでもキノコのオムレツは食べられますが、一日数百食を作る人はまずいないでしょ・・・?だからこの名人たちの作り方を真似するのが一番わかりやすいのだよ。
今回は特別に写真を撮らせてもらいました。
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~フランス風 セップのオムレツの作り方~
①まずキノコのソテーを作る。
見た目が真っ黒でとろとろになるくらい。結構長時間火を入れる。
※これが重要
ここにシブレットを混ぜる。(まあ、”ネギ”ですね。緑色のびんがシブレット)
②別のフライパンをよく熱する。(名人が使っていたのはプロパンガス)フライパンは何でもいいが、家庭ではテフロンが使いやすい。
熱くなったら油をひく(名人はヒマワリ油をつかっていた)
③ここにソテーしたキノコを大量に入れて、すぐにお玉1杯分の溶き卵を入れる。
※ふちを整えたりはするが、あまりぐしゃぐしゃにはかき混ぜない。
※フライパンにつかないように左手はいつもゆすっている。
外側に軽い焼き目がついたら『えい、やー』と卵焼きを2つ折りにして皿に移す。
この間約1分。味(塩、コショウ)はつけない。
テーブルにある塩、コショウはお客がお好みで。
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けっこう簡単でしょ?
オムレツの中はこんな感じ。(けっこう生ですよね)
日本だと右手で左手の手首をトントンたたいてきれいにオムレツを丸めたりするけど、そんなことはしないのだ。
味は・・・・、うーーん、悔しいけどおいしいよねー。シンプルで。
ワタクシ、キノコ料理は日本人のほうが上手だとうぬぼれているのですが、『卵焼き→日本人→しっかり火を入れる』という決まりがあって、半分トロトロの卵焼きは日本にはないのよね。
これをパンになすりつけて食べるのがまたおいしいから、オムレツに関してだけならフランスの勝ちですね。
フォンテンヌブローのキノコ狩りに行く人は、採ったキノコの傷んだ部分を切り刻むので、やっぱり一番いいのはキノコのオムレツですかね・・?
日本料理に使うなら炊き込みご飯とかがいいかな?
3件目は美食で有名なペリゴールのスタンド。セップのオムレツ、赤ワイン、パン、カベクーという生チーズ、これで8ユーロ。作り方はLOZEREの名人と全く同じ。
うーーーん、おいちい~。オムレツと生チーズとパンとワインのハーモニー。これで十分昼ごはんOKですよね。
その後いろんな会場を見て回って、けっこう歴史(フランス近代史)の勉強になりました。
帰るとき、シャトルバスの行き先を見ると『FORT D‘AUBERVILLIERES』になっていたのよ。
何ーこれーー!終点の一つ手前の駅だろーー。そんなこと聞いていないぞー!それならそうと説明しろーバーロー!と思ったのですが。まあこれでキノコ名人のオムレツの作り方もなんとなくわかったし、まあいいか。
次のレースで頑張ります。