2014~2015年のシーズンの最初のレースは、9月14日のPARISIENNE(パリジェンヌ)マラソンに出場された方が多いと思いますが、この39000人のお姉さまランナーが『ウォ~』『オリャ~』と集団で走るレースを女装して走る勇気がなかったので、以前から気になっていた謎の10km FÊTE DE L’HUMANITÉに行ってきました。
L’HUMANITÉ(ユーマニテ)というフランス共産党の機関紙の名前を冠したお祭り、金・土・日の3日間いろいろなイベントが開かれるのですが(マラソン大会もその一つ)、その総入場者数がな、な、な、なんと!60万人だそうです。60万人といえばフランスの総人口の約1%を集めているわけで・・・、なぜフランス共産党ごときに(失礼!)こんなマンモス集会が開けるのか・・・??(うーーーん、わからん) (このマラソン大会、去年もエントリーしようとしたが定員オーバーで断られた・・・)
まずメトロ7番線の終点 『LA COURNEUVE 8 MAI 1945』まで行って、シャトルバスの乗り場を探すもわからなくてうろうろ・・・・、もっと大きく矢印かなんか書いてよね!
しかし、この辺りはさすが悪名高いコルヌーブの街・・・、いわゆる”フランス人”がいません。
で、8:00時から動く無料のシャトルバスで会場のBOURGETのパーク・ド・エクスポジションまで行きました(この会場はサロン・ド・エロチックの会場として知られていますね、行ったことないけど・・・)
バスを降りるとなんとなくぷ~~んと漂う悪臭。クン、クン、クン、…これはおしっこの臭い?!
会場のテントは時間が早いのでまだ閉まっていましたが、スローガンとかハンマーとかまの図とか、いわゆる《普通の》お祭りではないので、見ていてかなり面白いですね。
どうやらレストランもいっぱいあるので、レース後が(ウッヒッヒッ)楽しみ~。
このマラソン大会、大会本部は机を置いただけ、荷物預かり場は柵の中に入るだけ、という手作り感一杯の大会です。(雨でも降ったらどうするんでしょう?)
で、マラソン大会は9:30分にスタート。日本人はワタクシ一人だけ、というかアジア人も一人だけかな?
まず1KMほどはお祭り会場の中を走ります。ものすごい数のテントが立っているのですが、大まかに分けるとイル・ド・フランス地区の共産党支部、フランス全土各県の共産党支部、世界の共産党支部の3つに分かれているようですね。
しかし、この会場、どこでもぷ~~んとおしっこ臭いな・・・。
野外コンサート会場もあるのですが、その近くには巨大テント村がありました。
な、な、なんだ!これは?!伝説のウッドストックコンサートのようでしたね。
会場を出ると1,5KMほど市街地を走って、GEORGES-VALBON公園の中に入ります。(この公園を知っていますか?ドゴール空港に行く高速道路のA1の西側に緑の芝生が広がっている公園があるのが一部見えます)
いやーー、この公園、初めて走りましたがすーーんばらしいですね~!
アップダウンもあるし、大きな池もあるし、道路は広くて美しいし。まず人が少なくて静かなのがいいよね、天気が良かったので最高でした。
この美しい公園の中を5KMほどぐるーっと走って、また同じコースに戻ってゴール。会場に入るとかなりの人出があったのですが、その中を走ります。これはバンセンヌのフォワル・ド・トロンの中を走るような感じですね。
ゴール後は水とバナナ1本。参加賞はTシャツ。メダルはありません。
最近ぜーーんぜん練習していなかったから、ゴールできて、とりあえずよかった~~。(タイムは聞かないでね)
野外コンサートのプログラムに興味があったので見に行くと、3日間で50くらいのバンドが出演していて大トリはSCOPIONS。
な、な、なに~~?!スコーピオンズだと~~?!
その後お楽しみのレストラン巡りへGO!(レストラン、といってもすべてテントで飲んだり食べたりできるだけで、いわゆるプロの店ではありません。でも地方色がいっぱいで、ウッヒッヒッだぜぃ!
まず1軒目はフランス中南部ロゼール県のジロール(きのこ)のオムレツ+赤ワイン1/4、これで7.50ユーロ。
一口食べると、ムムム・・・、これはスーパーで売っている卵じゃあない!味が甘いというか、トロ~ンとしていて、田舎の農場でとれた卵でしょ?!
ジロールもいっぱい入っていて、このトロ~ンとしたところをぱんにつけてワインを飲むのがおいちいのよ♡(ジロールのオムレツ、レストランで食べると高いのよ。)大満足。
2件目はスペインの近く、カタルーニャ地方のセラノハモンの生ハムとトマトソースのサンドイッチ。これが5ユーロで、ルシヨン地方のロゼワインが1杯2,50ユーロ。カウンターにあるTAPASのおつまみが1品3ユーロ。(イカリングとかイワシのフライとかオリーブ等々)
一口食べるとムムム・・・、このトマトソースは自家製に違いない!おいしいね~。市販のトマトソースはもっときつい色をしているもんね。すりおろしたにんにくがたっぷりかかっているけど、これは南でとれたピンク色のブランド品のにんにくじゃないかな?スーパーであるにんにくじゃこんなにブンブン臭わないでしょ?!
生ハムのセラノハモンは、味はいいけどハムの周りが少し乾いていて残念(切り置きしてしていたせいでしょう・・・。)ワタクシの好みは塩が控えめでしっとり&むっちりした生ハムなのですが・・・、そんなの忙しいのに注文が入ってから切ってられないよね。5ユーロでセラノハモンを食べれて文句言っちゃいけないか・・・・。
で、3軒目はロワール地方のカナッペの盛り合わせと白ワイン。カナッペの盛り合わせが3ユーロ、白ワインが1,50ユーロ。
カナッペはイワシのアンショワペースト×2、黒オリーブ タップナードペースト×2、スイカのジャム(初めて食べました)×1、オレンジジャム×1、ピーマンコンフィ×1。
どれもおいしかったけど、この盛り合わせで3ユーロは安い!
お寿司も同じだけど、こういうカナッペって、ひとつひとつ作るから手間がかかるのよね・・・。
で、4軒目の〆は初めから決めていました、ジャ~ン、生ガキです~~
で、『生ガキ6個とムスカデ1杯ください』と言ったら、『あ、すいません、牡蠣、売り切れました』と言われたんですね~
何ーーー!まだ12:15分なんですけどねーー!なんで売り切れるのよーー!!
いや~な予感がしてもう1軒の牡蠣の店にダッシュしたワタクシ。(マラソンは遅いがこういう時は速い)
『ハア、ハア、ハア、牡蠣6個とムスカデ下さい』
『あ、すみません、牡蠣、さっきので売り切れました~』
ガ~~~~~~ン!!!!!!!
しまった~~食べる順番を間違えた~~~
頭の中は今シーズン初の生ガキでいっぱいになっていたワタクシ。バカバカバカ・・・、たかが生ガキ、されど生ガキ。
泣きそうになっていたのですが、フォワグラのサンドイッチ(5ユーロ)を食べたら落ち着きました。
その他にもいろいろなスタンドがあって面白いです。
というわけで、ワタクシ来年もこの大会に絶対に出場します。
よろしかったら一緒この10KMマラソン大会にエントリーしませんか?(10KMの片道コース、時間制限1時間半、お祭り会場の入場料込みで参加費13ユーロ)レース後は生ガキ、フォワグラ、ジロールなど美食と美酒の夢のような世界が広がっています。
ただ、この大会、定員が500人のみの小さな大会なのでエントリーは急がないと定員オーバーになってしまいます。
ぜひ、来年、一緒にずるずる、ぐびぐび、むしゃむしゃしましょう。お待ちしています。