2002年に始まって、今ではすっかり秋の恒例行事となった『NUIT BLANCHE 』。
”秋の週末に美術館やコンサートホールなどの施設が夜中まで解放されて無料で見れる日”というイメージしかなかったんだけど、今年は少し様子が違うようです。
2024年のパリオリンピックを意識して、マラソンをしながら美術館や名所を回ったり、自転車でPERIPHERIQUE(パリをぐるっと囲む高速道路)を走ったり、巨大な山車を引いてパリ市内をパレードしたり・・・、今年は『スポーツ』をからめた大イベントとなりました。
動画は→(こちら)
私は子供たちと、10㎞マラソンしながらパリ市内の美術館や名所を回る『LA GRANDE TRAVERSÉE』に参加してきました。
LA GRANDE TRAVERSÉEは、パリの中心部・コンコルド広場をスタートして、東回りの10㎞コースか西回りの10㎞コースかを選べます。
西回り”COURSE OUEST”は、コンコルド広場スタート、アンヴァリッド・ユネスコ・エッフェル塔・musée de l’homme(人類博物館)・シャイヨ-宮・シャンゼリゼ劇場・ギメ美術館・グランパレ・プティパレなどを回ってコンコルド広場に戻ってくる10㎞コース。
東回り”COURSE EST”は、コンコルド広場スタート、ルーブル美術館・レアール・ユダヤ人美術館・ピカソ美術館・パリ市庁舎・コンシェルジュリーなどを回ってコンコルド広場に戻ってくる10㎞コース。
申し込み時(インターネット申し込みのみ)に希望のコースを選びます。
4000人限定のこのマラソン、パリ市主催・ADIDAS協賛でなんと参加費無料!太っ腹っ!2024年のパリオリンピックにかけるパリ市の意気込みを感じますね~
(誰でも申し込み可。年齢制限なし。医者の診断書も不要)
なので、小さな子供(5歳くらい?)もいました。”家族で参加”というグループいました。
我が家は私と娘(15歳)&息子(12歳)で参加。子供たちにとっては初めての10㎞。(ずーっと走っているわけではないので”10㎞マラソン”とは言えないけど、それでも10㎞というのは子供たちにとって初めての距離です)
申し込み開始すぐに満員になって、イベントを知って申し込みたい、と思った時にはすでに遅かった、という人も多かったのでは?
私たちは西回りコースに登録しました。
マラソンスタートは22時~23時半。まずはコンコルド広場でブレスレットを受け取ります。(ゼッケンは当日までに受け取っておかないといけません。)
チュイルリー公園の噴水前から、5人くらいずつ、30秒間隔くらいで順次スタート。
西回りコースは、チュイルリー公園を出てまずはセーヌ川沿いを、美しいエッフェル塔を見ながら走ります。
ライトアップされたエッフェル塔が美しい。
マジに走らなくてもいいから楽~♪おしゃべりしながらゆるゆる~っと。
初めの見学ポイント、『ユネスコ』に到着。
ユネスコ,初めて来ました。セキュリティチェックを受けて内部に入ったら、いたるところに美術品が飾られていました。
おーーー。
すごいー。
ここでスタートから約3㎞の地点。
楽しくって、じっくり時間をかけて周りたい感じでしたが、あまりまったりゆっくり見学していたら時間制限(いちおうゴールは午前2時まで)に間に合わないから次に行きますか。
エコールミリテールを過ぎて、シャンドマルス公園へ。
次の見学ポイントは『エッフェル塔』。
真夜中のシャンドマルス公園。
真夜中に来るのは初めてだけど芝生には人がいっぱい。エッフェル塔の回りもすごい人。(これって普段からこうなの?ニュイブランシュの夜だから?)
エッフェル塔は以前は自由に足元まで近づけたんだけど、”テロ対策”で、2018年に厚さ6,5センチのガラス壁で覆わる工事がされて、今は2か所ある手荷物検査を受けてからでないと近づけなくなってしまいました。
マラソン参加者はゼッケンとブレスレットを提示して、真下まで行けました。
↓エッフェル塔前のイエナ橋は観光客&ランナー&お土産を売る人たち・・・等々ですごい人。
道路に線でマラソンコースが書かれています。それと、ところどころで方向を示した『→』が貼られています。これを目印に進みます。
シャイヨ-宮側から見たエッフェル塔。
続いては『Le Musée de l’Homme 』『Théatre National de Chaillot』『 La Cité de l’architecture et du patrimoine』
待ち時間もなく、これだけの名所を一日でぐるっと回れるなんてとってもとっても贅沢なマラソンでした(しかもタダ!)