皆さんお元気ですかー?
夏休み走ってるー?イエーーイ。
ちなみにワタクシ最近元気がありません。先日人生初の病気で入院というのをやってしまったのよん。巨大TCスキャンに入れられて、真夜中に病院を移されて、体中チューブでつながれて、食事も水も与えられず絶対安静で緊急入院・・・、いやいやいやまいりましたね。
まだ少し身体に力が入らないんですけど、PARISでせっかくの夏休み、ボケーっとしていても仕方がないので、ずっと前から行ってみたかった、ノルマンディ地方・コタンタン半島VAL DE SAIRE地方にリハビリサイクリングに行ってきました。
まず8月12日00:26分発のCHERBOURG行きの夜行でPARIS ST.LAZARE駅から出発です。
自転車をフックに引っ掛けて出発~。お客さんは一車両に8人ぐらいでガラガラ。一人でゆったり4席使って快適だぜー。奥にはコンパートメントもありました。
FLIXBUSのような夜行バスだと出発するとすぐに照明消されて本も読めないので困ってしまうのですが、夜行の電車は車両の半分は照明ついているのね。ワタクシのような夜更かし人間は眠たくなるまで本読んでビール飲んでポテチバリバリ食べれるので最高です。
ぐわーと寝てコタンタン半島のVALOGNESについたのが04:40分ごろ。ここまで来たのは1車両で3人だけ。この電車、ぜったい赤字だろうねー。
ところが外はけっこう強い雨。動画は(DSC_3307)
駅は閉まってるし・・・。しかたがないので屋根がある自転車置き場で雨宿り。
しかし寒いね・・・。8月の真ん中なのに寒い・・・.ガタガタガタ・・・。コタンタン半島はブルターニュと同じでフランスで一番寒冷な地方なのですが、朝・・こんなに寒いのね。
先日のパリなんて暑くて寝れないぐらいだったのに。暑いと思って半ズボンで来ちゃった・・・。ひざをかかえて待つこと約45分。雨が弱くなってきたので東に向かってGO!
いくつか村がありますが、なーーんにもありません。約24㎞ほど畑の中、森の中をチャリチャリして第一の目的地、SAINT VAAST-HOUGUEに着きました。イエーイ
この街、ずっと前から行ってみたかったのヨン。でもSNCFもないし、高速バスもないし交通の便が悪いのね。この街にはものすごく大きなカキの養殖場(PARCS A HUITRES)があるのだ。
動画は(こちら)
こういう大きなカキの養殖場の回りの岩などには野生化したカキがくっついていたりするのだが、ちょうど満潮になる上げ潮で見れませんでした。
これってもしかして世界遺産?(PATRIMOINE DE UNESCO)
でも周りには何もありません。これはドイツ軍のやつ。
たしかこの街にはドイツ軍の210㎜砲があったはずなのだがよくわからなかった。155㎜砲はさんざん見たけど、210㎜砲って見たことないのよ。
動画は(DSC_3311)
ヨットがたくさんあります。
英国のヨットマンはフツーにこのあたりまで来るみたいね。ジャージー諸島とかあるし、この街から英国まで約100㎞、近いのだ。
港の横にはおいしそうなレストランが数件。
外のカウンターで食べれます。うーーん、さすがに安いよね。カキが12個で15€。これに冷えた白ワインとパンがあれば十分お昼ごはんになります。直売の魚屋もあるよ。
これが1㎞ほど離れたTATIHOU島(ILE DE TATIHOU)
動画は(DSC_3311)
この島は干潮になると歩いて渡れます。もうすぐTATIHOU島のお祭りで、干潮の海を渡る9㎞レースがあるらしいのですが、わざわざパリから来る大会ではありません。
このあたりのキャンプ場でバカンスしていたら、食べて走って楽しそうだよね。
次は港をぐるーっと周ってSAIRE岬へ(POINTE DE SAIRE)へGO!
この岬の先にはキャンプ場やカフェもあって景色はいいしいい感じ。
でも海岸には砂にも岩にもまったく貝がありません。えーーなんでよー。今度このあたりでキャンプしようと思っていたのに。
このあたりの海岸にはドイツ軍のバンカーが多くありますが、オマハビーチやユタビーチと違って見にくる人は誰もいません。
こんなバンカーはこの地方にはゴロゴロあるのだよ。
だんだん空が暗くなって雨が強く降ってきたのだが、雨宿りする場所がまったくなくびしょぬれ。しかたがないのでREVILLEの街まで戻って教会の前にあったCAFEに飛び込んでカフェオレ。「あーーー、コーヒーカップがあったかーーい」
しかし8月のど真ん中でぶるぶる震える手でコーヒー飲むとは思わなかったぜい。
雨が弱くなってきたのでBAR FLEURの街に向かってGO!
しかしコタンタン半島の先っぽのSAIRE地方って景色がほとんどブルターニュです。家は石造りでアジサイが咲いているし、リンゴの木はないし、白い牛や馬もいないし、シードルやカルバドスやチーズの看板もなし。畑はニンジン、キャベツ、じゃがいも,トウモロコシ、小麦は少しだけ。なんとなく雨と風が強いんだろうなーというのを感じますね。
街に入るとレンガを使った建物とかあってほんの少し英国風、船はほとんどが小さなボートか漁船でヨットはほんの少しだけ。海岸に行ってみても貝はほとんどというかまったくありません。
BAR FLEURの動画は(こちら)
レストランはあまりたいしたものはありません。まあこんな小さな港町には夏以外は観光客も来ないし、ヨットも来ないし、お客さんも少ないんでしょうね。おいしい魚がとれる港町においしいレストランがあるとは限らないのだよ。
お昼になったので港に座ってぺしゃんこにつぶれたお弁当のお昼ご飯。
うーーん、海を見ながら食べるご飯とビールはおいしいぜい。
ご飯の後はBAR FLEURの街からも見えるGATTEUILLの岬に向かってGO!
この灯台、高さ約75mでヨーロッパで2番目の?高さのある灯台らしいです。
うーーーん、地の果てというか、最果ての地というか、台風の夜に来たらビビってしまいそう。
入場3ユーロだったのですが、小雨だったので階段上るガッツがなかったのでパス。
干潮の時間なので波のあたりまで行ってみたのですが貝は全くなし。まあ、こんな荒波がバシャバシャかかる海岸にはないよなー。
ちなみにBAR FLEURは人口650人の小さな街ですが、なぜかフルマラソン大会があってこのあたりをはしります。うーーん、ワタクシなんかが走ったらぜったい一人旅になりそう。
MARATHON BAR FLEUR→動画は(こちら)
西に向かってブルターニュ的な風景の中をチャリチャリチャリ。たまにGOODなキャンプ場があって料金も安いんだけどあまりになーーんにもないのもねぇー???
次はFERMANVILLEのLEVY岬。
ここからは遠くにの街が見えて約300度の海のパノラマ風景が見れます。このあたりで風が強いんでしょうね。高い木は1本もありません。動画は(DSC_3370)
FERMANVILLE→動画は(こちら)
ここでも岩場を歩いて波の近くまで行ったのですが貝はまーったくなし、うーーんなんでかな??
これは岬の近くにあったドイツ軍のバンカー。
遠くから見ると小さな丘のように見える。こうやって前後左右に土を盛って空爆をカモフラージュしていたわけですね。ほとんど無傷だけど私有地だから近づけません。
県道に戻ってCHERBOURGに向かってGO!
あーー、しかし今日一日探してみたけど貝なんてどこにもないじゃないのよー!!とあきらめてチャリチャリしていたのですが、あるポイントで海岸の岩に白い点々が見えたような気がしたのね?
視力があまり良くないワタクシ、まあ念のため海岸に行ってみると、
『うわーーー、な、な、な、な、何これ――!!』
海岸の岩には取り切れないぐらいのBIGORNEAUとLA PATELLE(※BERNIQUEといもいう)がくっついていたんですねーーー。
うーーーん、なるほどねーー。どうやら岩の種類が問題らしいのだ・・??岬にある岩のように荒波でぴっかぴっかつるんつるんになっている大きな岩には貝は付着しないのだ。もっとざらざら、ぎざぎざ、低い岩でないとだめなのね。おーー、またひとつおりこうになったぜい。
フラフラ歩いていると前方に潮干狩りしているフランス人のカップルを発見。
きのこ狩りでも潮干狩りでも先輩から教えてもらうのが一番早いと信じているなれなれしいワタクシ。
早速近づいて、『ちわーっす、何とれました??』と見せてもらうと、バケツの中はやっぱりBIGORNEAUとLA PATELLE。うーーんやっぱりねーー。まあ30分~1時間くらいあればバケツ1杯取れるかな?
フランス人のおじさんがPATELLE,生でたべてみるか??と言うのでさっそくゴチに。うっほーい。
これが岩からはがしたPATELLE。貝からはがすと裏側に黒いきもがあるので、それを切り取って海水で洗っていただきまーーす。コリコリコリ・・・。おーー食感はあわびととこぶしに似ていておいしーーい。
BIGORNEAU→動画は(こちら)
LA PATELLE→動画は(こちら)
おじさんに、いつもどうやって料理しているんですか??と聞いてみると、「ニンニクをきかせてバターでソテーして、レモンとパセリをたっぷり入れるんだ、あと、こいつは詰め物にしてチーズたっぷりかけてグラタンにしてもうまいぞ。」との答え。うーーーん、話聞いているだけでもおいしそうジャン。
いろいろ教えていただいてありがとうございました。
しかしBOGORNEAUはPARISでも冬に海の盛り合わせ2段重ねみたいなのを食べると入っているけど、LA PATELLEってレストランで食べられるのかね?
もしかしたら地元でしか食べられないソウルフードかもしれないなー??
食感はほとんどあわびに近いから、生で食べてもいいし、バターソテーしてもいいし、バーべキューもいいし、スパゲティもいいし、酒蒸しもいいし、炊き込みご飯もいい・・・・。うっひっひ、何しろタダだからね。何やってもいいのだ。うーーん、また一つ楽しみが増えたぜい。
西にチャリチャリしてシェルブールに到着。おーーー、ひざびさシェルブール。1回アイルランドに行くフェリーに乗るのに来たことあるけど、ほとんど忘れてしまったよん。
まずはツーリストインフォメーションで地図をGET。
やはりシェルブールと言えば雨傘。有名な傘工房にGO!
オーすげ―――。手作業でオーダーメードの傘も作れるのね。
すばらしいけど、ランナーはペラペラのポンチョでいいかな?値段がねぇ・・。
LE VERITABLE CHERBOURG→ホームページは(こちら)
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≪満≫ちゃんの全然関係ない話~ワタクシ的に好きなミシェルルグラン作品集~
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今日のHOTELはここ、SNCFの駅の目の前。1泊ダブルベットで54€。明日の朝の電車早いからね。キャンプ場に泊まろうと思ったけど、市内はキャンプ場がないのでパス。
チェックインしてシャワーを浴びて市内をぶらぶら。
こんなのがフツーにその辺にあったりするのよん。シャルブールはD DAYの後でものすごい上げしい戦闘があった街なのだ。
FALL OF CHERBOURG→動画は(こちら)
これは港にあるLA CITE DE LA MER
ここは昔の駅で、ここからアメリカに行く定期船が出ていた。現在は海洋博物館水族館になっている。ここに子供と行ってみたいけど、大人一人19€だから朝から行かないともったいないよん。
LA CITE DE LA MER→動画は(こちら)
これが町の中心、ドゴール広場。この前にシャルブールには似合わない立派なTHEATREがあって、この広場に市場が出るらしい。
ケバブ食べながらボケーっと考えていたのですが、なぜこんな立派な劇場がシェルブールにあるのだろうか・・・??街をぶらぶら歩くとすぐにわかるのだが、レストランやブティックが『売』とか『貸』の看板ばかりで、シャッター通りというかさびれていますね・・・。
8月の真ん中だから一年で一番忙しくてもいいのに人はまばら、ちらほら・・・。レストランも21時ごろ閉店しているし・・・。
かつてのシェルブールは新大陸アメリカへの定期船が出ていた。ジャージー島、アイルランド、英国絵の船も多くて、大西洋へのにぎやかな玄関口だった。でも2019年の現在は少し違うのだ。
ユーロスターは1時間に1本あって、プロモーション料金もあって、あっという間にロンドンに行けるようになった。イージージェットやライアンエアーなどの格安チケットがいつでも買えるようになった。観光客は高いお金払って時間のかかるフェリーなんて乗らなくなったのだ。現在でもシェルブールはほとんどTGVもない忘れられた街になってきているような・・・。でもワタクシ、そこが好きなんですけどね。
ホテルに帰ってグワーッと寝て、
8月13日火曜日
今日も小雨…しかし雨が多いところだね。
05時43分発のPARIS行きで出発です。HOTELの目の前だから超便利。
朝からビール飲んで、グワーッと寝て、パリに着いたのがちょうど9時。
お疲れさまでしたー。っていうか今から仕事なんですけどね。
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ノルマンディ地方・コタンタン半島 弾丸サイクリングの費用は
●SNCF PARIS→CHERBOURG 20€
● CHERBOURG→PARIS 20€
●HOTEL代 54€
●コーヒー代×3 6€
●ケバブ+ビール代 9€
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TOTAL 109€
でした。
あーおもしろかった。来年はぜひキャンプ場泊で、貝料理のフルコースかなんか・・・。
うっひっひ、楽しみだぜい。
ノルマンディ地方・コタンタン半島弾丸サイクリングでした。
ちゃんちゃん。