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リール→ランスマラソン~LA ROUTE DU LOUVRE~
大会サイトは・・・→(こちら)
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今朝は3時に起きてマラソン大会に出かけました。
早朝(夜中)3時、もちろん地下鉄も市バスも動いていません。
で、長距離バスFLiXBUSでフランス北部、ベルギーとの国境の街・リールへと向かいました。
今回初めてFLiXBUSを使ってみました。
2015年にバス路線の開設が自由化されてから、路線がヨーロッパ中・2000路線以上にも広がって、以前は電車でしか行けなかったところへも、長距離バスでお得に行けるようになったのは本当にありがたい!
私が乗ったのは4時05分パリ発、7時05分リール着のバス。9時30分スタートのマラソンにも余裕で間に合います。料金変動制のFLIXBUS、お値段はパリからリールまで片道4,99ユーロでした。(←往復してもまだパリ市内からドゴール空港に行くより安いじゃないかー!)
リールってベルギー国境、北の端の街って思ってたけど、こんなに近かったのね。パリからバスに乗って2時間半ほどであっという間に到着。(日曜早朝の高速道路をビュンビュン飛ばして、リールに着いたのは予定時間35分前の6時半でした)
が、日曜日の6時半の地方都市。どっこもなーんにもやってません。
仕方がないので、とりあえずゼッケン受け取りができる7時半まで時間をつぶすかー、と街ブラへ。
バスが到着したのはリールにある主要駅のひとつ、1994年にできた新しいほうの駅・GARE DE LILLE Europe。ここから500m離れた場所にある古いほうのターミナル駅・GARE DE LILLE Flandresへ行ってみました。
お~~立派。
さすがフランス北部の主要都市・リール、お街ですね~~。
通りの両側に巨大なオブジェがいっぱい。
これは3年に一度開催される文化イベント『LILLE 3000』の一環で、このイベントは世界中から集めたられた現在アートを街中に展示・共有して、様々な文化を発掘するのを目的としているんだとか。
2019年のテーマは、メキシコの伝説「エルドラド(黄金郷)」(大航海時代にスペインに伝わったアンデスの奥地に存在するとされた伝説上の土地)だそうで・・・、このなんとも不思議なオブジェは黄金郷をイメージしたものなのかしら??
街の中心地・グランプラスも朝が早くて人気がなくひっそりとしています。
そろそろ時間になったので、再びリール・ヨーロップ駅まで戻ってすぐ近くのゼッケン受け取り会場のMétropole Européenne de Lilleというセンターに行ってみたのだけど・・・、ほとんど人がいない?
あれ?リールマラソンってこんなマイナーな小さな大会だったの?
広くて清潔なセンターの更衣室も私一人貸し切り状態、『ランナーのためのブレックファーストサービス』でコーヒーやらフルーツやらパンやらを置いてくれているんだけど、ほとんど人がいないので飲み放題&食べ放題。(「なんだかすいませんねぇ・・」と小さくなりながらも・・、がっつりいただきました!)
ここでゼッケンを受け取って、着替え。荷物を預けます。(預けた荷物はトラックでゴールのLENSまで運んでくれます)
そろそろスタート地点に向かうか―、とセンターから出たら…、うわ!駅から行列が続いているじゃないかー!
なるほど。皆さんあさイチのリール着の電車で今到着したというわけね。
あとでサイトを見たら、今年で14回目となるこの『LA ROUTE DU LOUVRE』。参加者1万5000人超の国際大会、高額賞金も出る人気大会というではないか!(10㎞、フルマラソン、マラソンリレー、歩きの4種目合計)
おー。私ってゼッケン受け取り一番乗りでラッキーだったのねぇ。
マラソンはLILLE FLANDRES駅前のFAIDHERBE通りからスタートです。
LILLE FLANDRES駅前も構内もスタートを待つランナーであふれています。
9時30分にマラソンとマラソンリレーがスタート!
3時間15分から15分刻みで4時間30分まで旗持ちペースメーカーがいるけど、スタートは並んだ順で好きなところからの自由スタート。
コースはLILLEをスタートして、リールの街を出たら、ゴールLENSまでの42,195㎞をいくつかのコミューンを通過してほぼ直下する感じで進む片道コース。
心拍計も持たない、ペース配分も考えない、出たとこ勝負のてきとーランナーの私。なにげに前のほう(本気ランナーエリア??)からスタートしちゃって、すっかり周りの雰囲気に乗せられて、実力以上のスピードでスタートしてしまったようです。
前半、3時間45分の旗持ちさんを追い越して3時間30分にも追いつく勢いで調子よく(調子に乗って?)進んでいました。
しかし、実力以上のことをしたらやはり後が続きません・・・。案の定、15㎞を過ぎたあたりからすでに失速。
後半には再び3時間45分の旗持ちさんに追いつかれ、追い越され、あとはずるずるコース・・・。
前日までの大雨が嘘みたいな快晴。お天気は最高なんだけど、気温がグングン上がって、じりじり太陽が体力を消耗させます。
2,5㎞毎とこまめに給水所があったので、『次の給水所まで頑張ろう!』と気合を入れながら前へ進みました。
39㎞地点、LENSの街に入ったら車や建物が増えて応援の人も増えてきました。
で、ルーブルランスの前にゴー―――――ル!
ふう、なんとかたどり着けた―。きつかったーー。
ランナーは『フライドポテト無料券』がもらえました。ビールでカンパーイ。お疲れさまー。
『ランス』と言えばシャンパーニュのランス(REIMS)を思いつくけど、こちらはつづりの違う『LENS』。2012年にパリのルーブル美術館の別館としてルーブル・ランスができた場所です。
フランス北部のかつて炭鉱で栄えた街、今は典型的なさびれた片田舎になぜルーブル美術館が?って感じで、何もないところに急に現れたガラス張りの近代的な美術館とその前の美しい庭園に圧倒されます。
・・・←実際にルーブルランスができたおかげで超有名になってすごい人が訪れるようになったんだろうけど、そうじゃなかったら過疎化が進む田舎町だったんだろうなぁ・・・。
このルーブルランスには、パリのルーブル美術館から貸し出された紀元前3500年前から19世紀までのルーヴルのコレクションが時系列順に展示されている常設展の『グランド・ギャラリー』と企画展の『企画展示ギャラリー』の2つの大きなギャラリーがあって、なんとどちらも無料で入場できます。太っ腹~!
もちろん行ってみました。はい。
『企画展示ギャラリー』のほうの、展示中のテーマが”Homère”。
Homèreさん(ホメロス)って紀元前8世紀の有名な叙事詩を書いたギリシャ詩人だそうですが、全くわかりませんでした(チーーン)←帰ってから息子(11歳)に話したら、「今、ちょうど学校で習ってる」と言われてしましました。(再びチーーン)
↑この写真はルーブルランスから見えるボタ山。(Terrils Jumeaux)
しばらくゆっくりして、LENS駅から電車に乗ってLILLEへ戻りました。
朝はひっそりしていた街もとっても賑わっていました。
今回はあまり時間がなかったので帰りのバスまでの1時間ちょっとを街をぶらぶらしただけだったけど、LILLEはコンパクトな街に見どころがいっぱい。ベルギーに近い、独特でかわいらしい雰囲気を楽しめます。
次はもっとゆっくりじっくり周ろうっと。フランドル地方のグルメも!と心に決めて・・・再びFLIXBUSに乗って帰パリ。
はあ、楽しかったー。今日はまるまる一日をめいいっぱい楽しめました。
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☆☆MARATHON LA ROUTE DU LOUVREのいいところ★★
●パリから日帰りで行ける。
●参加費が安い(30~50ユーロ)
●参加賞はありきたりの半そでtシャツではなくて、長そでジャケットがもらえた
●片道コース
●スタート地点、ゴール地点の雰囲気がいい。
● LILLE観光&ルーブルランス見学ができる。
★★MARATHON LA ROUTE DU LOUVREのイマイチなところ★★
●コースが単調でだれる
●ゼッケン受け取り場所がわかりづらい
●シャトルバスがゴール地点からものすごーく離れていてめちゃくちゃ場所がわかりづらい。
↑何人かのスタッフに聞いたけど、みんなビミョーに言うことが違って混乱した
●ゴール地点にシャワーサービスや更衣できる場所がなかった
●帰りの電車(LENSからLILLEに戻る電車)が1時間に1本しかなかった(所要時間は40分)
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