ワタクシがシャルトル大聖堂へ下見に行った翌日月曜日の夕方、パリのノートルダム大聖堂が火事になりました。
燃える小屋根と崩れ落ちる先頭のショッキングな映像や、
『ノ、ノ、ノートルダムがメラメラと燃えている―――。燃えている――――――!!!』
と泣き叫ぶ市民の姿が世界中に流れました。→(こちら)
火事の当日と翌日は近づくこともできなかったのですが、完全に火が消えた水曜日にちょっくら見に行ってきたのよん。(※最近は行動がバレバレですね、Y美子さん&T橋さん!)
地下鉄4番線で行ったのですが、CITEの駅は閉鎖されていて降りられませんでした。
←これがサンミッシェル側から見た,出火から45時間たった正面ファサード。
「えっ?きれいじゃん・・・・。どこが燃えたの??」
花屋、CAFE,レストラン、お土産物屋もあるのですが、これでは仕事になりませんね。
ガラスはあまり割れていません。
南のバラ窓も無事で割れていませんが、その上側にある小型の丸窓はすべて割れています。
黒焦げになった木片が散乱して真っ黒にすすけたノートルダム大聖堂をイメージしていたのですが意外ときれいな状態。
日本でも作業員の失火で法隆寺金堂を燃やしてしまったことがあるけど・・・。
セーヌ川と大聖堂の間には宝物室があるのですが、これも無事。
これが北のバラ窓あたり。上側の小型の窓はすべて割れています。
ド素人のワタクシ的には『外側はけっこうきれいじゃん』というのが正直な感想。
内側はみれないのでよくわからない?
マクロン大統領は『5年以内に以前よりさらに美しく再建する』とぶち上げていましたが、本当にできるかもしれないね・・・。
フランスの大富豪たちも競うように次々と巨額の寄付を表明していて、ほんの数日でものすごいお金が集まっているようです。週末にはチャリティコンサートもあるし。まあ今の世の中、世界中からクリック一つで寄付ができるからね。
しかし木造の屋根と尖塔を再建するのに数千億ユーロみたいなお金が本当に必要なんでしょうか?
話はコロッと変わりますが、先日シャルトルに下見に行った時、ロマネスク建築部分が一部残っている古い古い教会に入ったのですが、教会の内部がすごく明るかったんですね。
うーーん?なんだこりゃあ??とみてみると、ステンドグラス部分に白いすりガラスがはめ込んであるのよん。
中世時代のステンドガラス一部残っているのですが、完全な方ではなくて一部分だけであったり半分だったり・・・。
教会の内部も質素で建物の古ぼけて見える・・・。
『あー。これはお金がないんだな――』と思いましたね。
フランスの教会は拝観料なんてないし。
LYONで牧師が長年にわたって少年たちに性的いたずらをしていたスキャンダルがありましたが、(※最近映画にもなった)若い人たちはどんどん教会やカトリックから離れていき、どこの教会も古いばかりで予算がなくて困っているようです。
まあ、教会に行って牧師のうざい話を聞くよりケータイいじっているほうが楽しいもんね。
純白のドレスを身にまとい世界中から人とお金を引き寄せるスーパースターのノートルダム大聖堂。
ヨレヨレ、ボロボロ、穴のあいた修道着でその日暮らしの、その他の名も知られていない教会たち。
うーーん。なんだかなあ。
大富豪と黄色のベストのデモ参加者のような・・・?
フランスの縮図のような・・・?
以上。≪満≫ちゃんのメラメラと燃える、どうでもいい話でした。
ちゃんちゃん。