”運動は苦手”、”走るの嫌い”だったおデブちゃんの私が人生初めてのフルマラソン(42,195㎞)を完走(いえ、完歩)したのが2010年のパリマラソン。
その後毎年パリマラソンに参加し続けて、私にとって今年は10回目のパリマラソン。
10年(10回)続けてこれたら、『私の趣味はマラソンでーす』『パリマラソンも10回連続で走ってまーす』、って、ちょっと胸を張って、ちょっと自慢しちゃってもいいかな・・・?
そんな記念の10回目の2019年パリマラソンのレポートです!
まずは大会前の木、金、土、にポルト・ド・ベルサイユのイベント会場で行われるマラソンエキスポへ行ってきました。
パリマラソンのマラソンエキスポは他のマラソン大会のエキスポに比べて規模も大きいし、断然おもしろいし楽しい!
今回は大会前に長距離の練習もほとんどできなかったし、大会にもあまり出れなかったから、パリマラソンへのモチベーションがイマイチ上がらなかったんだけど、エキスポ会場の盛り上がりにマラソン当日への気分がグングン上がってきました!
それにしても、年々増えているパリマラソンの参加者(登録者)が今年は6万人だって(実際に走ったのは5万人弱だったよう)
←こんなふう
マラソン人気で、即日満員になっちゃうニューヨークシティマラソン、倍率20倍の東京マラソン、参加者の4分の3が参加費30万円を出して”チャリティ枠”で参加するロンドンマラソン…等々、人気大会には参加するのもハードルが高くなっているのに、パリ大会は”来るもの拒まず”(?)で、もともと参加費は高いけど(80~119ユーロ ※2020年度はさらに値上げ)大会直前まで登録が可能です。
エキスポに来たら、『走るのって楽しそう』『パリマラソンを走ってみたい』『大会に出てみたい』という気持ちになるかも。このマラソンエキスポ、パリマラソン登録者でなくてもだれでも無料で入場できるのでおススメです!
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4月13日【土】9時スタート BREAKFAST RUN
ルーブル美術館横から、ルーブルのガラスのピラミッド横を通ってセーヌ川沿いをオルセー美術館、コンコルド、グランパレなどパリに美しい景色を横目に見ながらゴールエッフェル塔まで5㎞を走るラン。
チップなし、医者の診断書不要、12歳以上参加可、のゆるいランで、翌日のパリマラソンのために来た人、応援の人、「フルマラソンは無理だけど、マラソン気分を味わいたい」という人・・・。なんちゃってランナーだってしっかり”マラソン気分”を味わえます。
今年は娘とその友人(ともに15歳)と参加してきました。
国際色豊かなこのBREAKFAST RUN,去年まで参加者は主催者が配る自国の旗を持って走ったんだけど、今年は旗の配布はなく、スタート地点で『フェイスペインティングサービス』をやっていました。
のんびり~、写真を撮りながら、ゆるゆる走ります。
ゴールはエッフェル塔前。
このBREAKFAST RUN 5㎞、参加者は約5000人いたようだけど、TERUMIさん&HITOMIさん&NAOKIさんに会えました!
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4月14日【日】パリマラソン当日。
気温2度。ピリッと冷えた朝です。
さ、寒い・・・。
7時半のオペラガルニエ前。
今年は一部コースが変更になって、初めてヴァンドーム広場~オペラガルニエ~オペラ通りがコースに入りました。
去年は日中の気温が25度近くまで上がって、倒れる人続出の暑い大会だったけど、今年は打って変わって寒い朝になりました。
上着なしで行くにはちと寒すぎる。が、日中は12度まで上がる予報、スタート地点から2㎞程離れたPORTE DE DAUPHINEまで荷物を預けに行くのは遠いなぁ、いやだなぁ・・・・、で、結局、最小限の荷物だけを担いで、荷物は預けないで、スタート地点まで行くことにしました。
がらーん。
シャンゼリゼ通り。凱旋門をバックにランナーで通りが埋まってます。
スタート地点に近づいてきました。
反対方向、コンコルド広場方面の眺めはこんな感じ↓↓↓
スタートから1㎞、この広ーいシャンゼリゼ大通りを駆け抜けるのがなんとも気持ちいいんだなー。
シャンゼリゼに来るのは久しぶり。去年の年末にジレジョンヌの騒ぎが始まって以来初めてです。
まだまだ騒動の跡があちこちに見られました。
なんだかなぁ・・・。
と、8時にまずはハンディマラソンがスタート、続いて女子選抜選手、男子選抜選手の順でスタート。
このあたりからどんどん人が増えてきました。
ゼッケンを提示して登録したタイムのケージに入るんだけど(スタートのアーチからはかなり離れている)、ランナーやら応援の人やら観光客やらでぐちゃぐちゃ。
セキュリティチェックもほとんどなし、交通整理する人もいないから、もう大変なことになってます。
「誰でも彼でも入ってこれるってどうよ??パリマラソン参加ランナーだけが入れるようにしたらいいのにぃ!」とも思ったけど、でもランナーはお金を落とさないし、ただ汚して走り去ってしまうだけだもんね。このあたりの商店やレストランの人にとっては迷惑なだけなのかも。
ようやく、登録したケージへ。
→『みんな元気ー?』『イエーイ!』
で盛り上がって、その場でできるウオーミングアップ。
寒いし、ランナーの皆さん、けっこう本気でやってます。
で、スタート!!
シャンゼリゼ通り~コンコルド広場
今年から新たに加わったコース。ヴァンドーム広場~オペラガルニエ前へ。
再びリボリ通りへ戻ってバスティーユ広場までまっすぐ。
初めての給水所はバスティーユを過ぎた7㎞すぎ。
ヴァンセンㇴの森には10㎞過ぎに入りました。
terumiさんが応援に来ていてくれた!だれてきた頃だったので、気合が入りなおしました。ありがとう!
森の中をぐるっと回って再びパリ市内に戻ってしばらく行ったらハーフ地点。
去年まではヴァンセンヌの森からパリ市内に戻ったのは19㎞地点だったのが、新コース(ヴァンドーム広場~オペラガルニエ)が加わった分、2㎞近くずれがあるのです。
なので、パリ市内に戻った地点で『えっ?もうハーフまで来たの?』という感じでした。
↑(この辺りまではこんなふうに感じる余裕もあったのだな。)
24㎞すぎで下ってセーヌ川沿いのコースへ。
セーヌ川越しにパリの名所の数々を横目に見ながら走る贅沢なコースです。
お天気も良くて眺めも最高♪
いくつかのトンネルを通過して・・・。
去年までこのトンネルには、パネル展示があったり、イルミネーションがあったり、アロマが香っていたりしたのに、今年は暗い臭い、いつもの”おしっこトンネル”に戻ってました((´;ω;`)
→(30㎞地点)
『マラソンは30㎞から』と言いますよね。30㎞を過ぎたあたりから急に失速してしまう”30㎞の壁”。足はパンパン、『止まってしまいたい、いや次の給水所までは頑張るぞ!』ここからゴールまでの10㎞ちょっとはまさに自分との闘いです。
パリマラソンについていえば、”34㎞の壁”かな?
34㎞地点、PORTE D’AUTEUILでいやーな上り坂があって、そのあとゴール前までの約8㎞がブーローニュの森の中を走るコース。1歩1歩をひたすらゴールに向かって我慢して前へ進むしかない!
息も絶え絶え~。・・・この地点でNAOKOさんが応援してくれてました!
もうエネルギー切れ寸前だったので、応援が力になりました!ありがとう。
→
フォンダシオン ルイ・ヴィトン(39㎞)を過ぎたらもう少しだ!
最後、ゴール前300mの直線。笑顔でピース、めいいっぱいムリして余裕のあるフリしてみました。
大観衆に迎えられてゴ――――ル!
イエーイ!気持ちよかったぜい!
タイムはいつも通りの可もなく不可もなくな記録でしたが、記念すべき10回目のパリマラソンを気持ちよく走り切れて満足です♪
パリマラソン、なんやかんや言っていい大会だな。
これからも、世界に誇れる「42.195km dans la plus belle ville du monde (世界一美しい街をゆく42.195km)」パリマラソンであってほしいです!
ウルトラマラソン完走した時点で、「趣味マラソン」って言って良いかと!
日本時間の朝のニュースを見て、Notre-Dameの火事を知り
T橋と
「《満》さん、絶対 火事 見に行ってるよ!」
と話しています。