まあ、例えばの話ですが、
3週連続でフルマラソンなんか走ったりすると、世の中とか家族とかスポーツクラブの友人などから、「あの人はすごい人だ」という尊敬のまなざしで見られるんでしょうけど、ワタクシのように3週連続でアルペンスキーに行ったりすると少しびみょーな空気、びみょーなまなざしで見られるんですよ。
いや、これは気のせいかもしれませんが・・・、
『何なの??あのおっさんは自分一人だけ楽しんで…』
『うちのパパはああいう人だから・・・』
みたいな。
しかし、”弾丸の鬼”と呼ばれるワタクシ、そんな白目光線にも負けず、今週もアルプスアルペンスキーに行ってきましたー。イエーーイ!
まずいつものFLIXBUS23時20分発 グルノーブル行きです。
料金はいつもの1ユーロ+大型荷物代2ユーロで計3ユーロです。
うーーーーん、このバスくせになりそう・・・・。
っていうかくせになってる。3ユーロで570㎞旅行ができるなんてすばらしい!
いつもの超くさいトイレでトイレを済ませて。
バスは23時20分に出発―。
ワタクシは迷わず小さめの女性の横に座りました。先週えらいひどい目にあったからね。まあ安心・・。
だいぶんFLIXBUSのルールがわかってきました。
MASSYの駅でお客を乗せるのが23時45分。
ヌムールのサービスエリアでトイレ休憩が00時30分。
そこからバスはノンストップでlyonまでGO!
しかし、トイレがあるのに使わせない、ってどうなのかね・・・。
よくこんなんで問題が起こらないよなぁ・・。
ワタクシのような酒飲みには重要な問題です。
今日のドライバーさんは本当にトイレを一切使わせません。ドライバーさんによって違うのね。
実は今日は本当にスキーに行けるのかどうかがわからないままバスに乗っているのです。
というのも、今夜が夏時間に変わる夜で、1時間早くなるのよん。スキーバスの出発時間に間に合うかどうかわからないのだ。
LYONに着いてお客さんがぞろぞろ降りてもなぜかバスは出発しない??
あちゃーー、これはダメかな??結局45分間LYONでストップしてバスはグルノーブルに向けて出発。
天気はピーカン。オートルートをビュンビュン飛ばへしてグルノーブルに着いたのが7時45分。
チケット売り場にダ―――っと走って、リフト券をもらってCHAMROUSSE行きのバスに乗ったのが7時55分。出発の5分前。
あーー、あぶなかったー。ギリギリセーフ!
先週も来てたからチケットの売り場、買い方、スキーパスの受け取り、全部知っていたから動きにむだがなかったから乗れたのよん。スキーバスは36ユーロでした。なーんにも知らないでキョロキョロしていたらアウトでしたね。
バスは定時の8時にCHAMROUSSEに向かって出発。お客さんは30人ほど。
へーー、CHAMROUSSEって近いんだね。
DOMAINE SKI CHAMROUSSE→(こちら)
荷物を降ろして弁当を取り出したりしていたりしていたら、バスがすぐに発車しようとしてので焦りましたね。
「ちょ、ちょ、ちょっと待ったー。このリュック入れといてねー。お願いー。」
あとでわかったのだが、バスは別のポイントCHAMROUSSE1750に行こうとしていたのだ。先週は移動なんてなかったからびっくりしたぜい。
大型リュックなんて担いでいたらリフトに乗れないもんね・・・。
ロープウェイの目の前にあるお店でスキーブーツをレンタル。1日10ユーロでした。
うーーん、今日もいい天気。さあ、ピーカン3連発で今日もメラメラと燃えてやるぜい。
まずは足慣らしで1900M地点へリフトでGO!
動画は→(こちら)
普通はスキーをつけていない人はリフトには乗れないのだが、このリフトだけは乗れるのだ。ただしLUGE PARCはクーシュベルのように無料ではなくて有料です。
2~3本滑って一番高いCROIX DE CHAMROUSSE2250MまでロープウェイでGO!
おーー、このロープウェイいいねぇ。
一番低いところから一番高いところまで1本で行けるのだ。
トイレもきれいなレストランもあります。
去年、Y子さん、K下さん、T&A夫妻が食事をしていたのはたぶんこのテラス。
うーーん、しかしここは眺めがいいねぇ。最高~~~。
スキーをやらない人でも一番高い場所に行けてきれいなレストランもあるなんて・・・、一度行ってみる価値はありますね。
1時間ほど滑って、今日どうしても行ってみたかった場所へGO!
CHAMROUSSEは1968年のグルノーブルオリンピックのアルペンスキーの会場になったスキー場です。ワールドカップとかオリンピックとかに弱い超ミーハーなワタクシ、一回見に行きたかったのよん。
そういえば1650Mの観光局の前にはグルノーブルオリンピック50周年の記念のオベリスクと記念プレートが作られていて、もちろんフランスのヒーローアルペンスキー3冠のJEAN CLAUD KILLY選手の名前もあった。観光局で写真を見たけどすっかりおじいさんになっていました。でもこの人は今でもフランスではヒーローで人気があるのよね。
コースの上からのぞいてみると・・・。
うわー、何これ?角度がえぐい。てかてか光っているのは何??アイスバーン???
少し考えて。
うーーん、パス。
やっぱりワタクシには無理。できない。たぶん行っても全然楽しくないと思う。
結局これが正解だったのだ。
しかしこんなことで引き下がるような俺様ではないのだ。
男子がだめなら女子コースがあるさ。というわけで、気合をいれてGO!
うわーー、すごいカーブと角度。でも転ばないようにゆっくりゆっくり降りてきました。
女子コースと男子コースは一か所だけ接しているポイントがあるのですが、これが下から見上げた男子オリンピックコース。
写真で見るとたいしたことないように見えるのね。
やはり映像で見たほうがよくわかるかな。
まずはグルノーブルオリンピックの記録映画、監督がクロードルルーシュ、音楽がフランシスレイ。原題は『13JOURS EN FRANCE』(フランスの13日間)、日本では超訳で『白い恋人たち』という名前がついてけっこうヒットしたらしいのよ。この次のオリンピックが札幌だったしね。
『白い恋人たち』動画は→(こちら)
その次はフランスのスキーヒーロー、ジャン・クロード・キリー選手が優勝した時のコースの様子。バタバタ転倒しているのがこのポイントだと思うんだけど・・・。
この動画を初めのほうに戻すと見れます。
『LE VICTOR DE KILLY PART 2』動画は→(こちら)
でもなんとかこけずに降りれました。イエーーイ!オリンピックコースはけっこうゲレンデの幅が広かったから滑りやすかったよん。
その後いろんなコースをガンガン滑って14時30分ごろ一番高い2250MのCROIX DE CHAMROUSSEでお昼ごはんのピクニック。
ワタクシ一人でガンガン滑っているときはなかなかお昼ご飯を食べないのね。今日は5時間くらいノンストップ。たくさん食べてお酒を飲んじゃうと集中力が切れてあぶないのよ。のどはカラカラ、おなかペコペコ、アドレナリン全開ぐらいのほうが体重が前に乗ってうまく滑れるのよん。
まずはお茶でかんぱーい。ビール、バスに忘れてきちゃった・・・。
今日のお昼ご飯は塩鮭、こんぶ、おかか、梅干しがたっぷり入ったおにぎり。納豆巻き、かっぱ巻き。唐揚げ、海藻サラダ、みそ汁など。
本当はキムチと冷ややっこセットも持ってきたんだけど、慌ててたからバスの中に忘れてしまったのだ。
動画は→(DSC_0295)
→(DSC_0286)
うーーん、おいしい。しみじみおいしいぜい。
おにぎりとみそ汁と日本酒を飲んでいると、まるで越後湯沢に来たみたい。
でも風景はぜーーんぜん違うのだ。アルプスなのよ。
本当にここは眺めがいいねーー。(SERE県の美女がずらーーっと並んだ高級クラブにいるみたい)
まず、この気品のある立ち姿が3989MのMEIJE。この山には2800M地点までロープウェイで6月に行ったことがあるのだが、雪が多くてびっくりしたことがある。
これが4102MのECRINSと3914MのPELVOUX。ここも国立公園に中までトレッキングしたことがあったなぁ。
目の前にどーーんとあるのがLE TAILLEFERで、その横にあるのがスキー場のあるLE GRAND SERRE 2141M。この山、そんなに高くないけど、横に広いからいかにもスキーができそうな山ですね。
これがVERCOR山地の人気者、MONT AIGUILLEとGRAND VEYMONT。
これが先週滑っていたLA GRAND MOUCHEROLLE。
動画は→(DSC_0281)
天気もピーカンで、お酒はおいしいし、来てよかったぜい。
このLA CROIX DE CHAMROUSSEにはTUBE PARCというそりっコースもあります。
動画は→(こちら)
雪見酒はなぜ―こんなにおいしいの――??♪♪
スキー場はなぜーわたーしを待ってるの――??♪♪
おしーえて、おじい―さん~~♪
おしーえて、おねえ―さん~~♪
おしえてーーーーー。イゼーールのも、み、の、木よーー。イエーーイ♪
さて、ほろ酔いになったところでもうひと滑り。でももうきついゲレンデには行かないのだ。
まずはフリースタイル系のSUNSET PARKへGO!
SUNSET PARK 動画は→(こちら)
うわー、すげー。なかなか充実していますね。このSUNSET PARK、ワタクシこんなのできないけど、若い人はこっちのほうが楽しいんじゃない??
その次はFAMILY PARKへGO!
FAMILY PARK 動画は→(こちら)
この辺りは緑ゲレンデが多いから子供にはいいよね。
いっぱい滑って時間は16時。ラストの締めの1本はやっぱこれでしょ。男子、じゃなくて、女子オリンピックコースへGO!
お酒飲んでるからゆっくりゆっくり滑っていたのですが、一番角度のきつい1900M地点くらいの場所で、コースの真ん中にスキーとストックが落ちていたのね。
うーーん??なんだこりゃ??とよく見てみると・・・。
その10mほど下に、お姉さんが倒れていて、その横にベテランスキーヤー風のおじさんが立っている??
どうやらこのお姉さん、大コケした様子・・・。
よせばいいのに、ワタクシが『だいじょうぶですかー??』と声を掛けたら、おじさんに『あぶないから、そこのスキーとストックをこっちに持ってきてくれない?』と言われたのね、ワタクシ。
で、一生懸命拾い集めて持って行くと、お姉さんは全く動けない様子。おじさんが30㎝ほど横の雪面にくぼみを作って、「コースの真ん中にいると危ないから、このくぼみまで自分でお尻を動かしなさい」なんて言うのよ。
で、お姉さんは動かしてみると、
『うぎゃーーーーーーーー、あ、あ、あ、お~ぴゅーたん、めーるど、おーー』
なんて大声で泣きながら言うのね。あーあー。これはよくわからないけどやっちゃいましたね。
その時、ワタクシ、谷がきついからほんの少しバランスを崩して手を雪についてしまったのですが、その時コース横に置いていたお姉さんのスキーにほんの少し触ってしまったんです。
すると。しゅる、しゅる、しゅるるるるーーーー、と、スキーが落ちてしまったのよん(´;ω;`)
ふつうはストッパーで止まるんだけど、角度がきついしアイスバーンになっていたから全然止まらない。結局100mほど下でストップ。
あちゃーー、お姉さんのスキー流しちゃったー。リキイシのアッパーカットのようにスローモーションに見えたね。
慌てて下まで滑ってスキーを拾って見上げると、サクレクール寺院の階段の一番下からサクレクールくらいの角度と距離、うーーん。
一瞬このまま逃げようかな?とチラっと思いましたが、”そ、そ、そんなことできるかーーい!えーい、日本の男の子ーーだ――!”と登り始めたんですけど、ヨロッ・・・、フラッ・・・、なかなか歩けない・・・。角度がきついし、アイスバーンになっているからつま先で蹴飛ばして段差を作らないとうまく登れないのね。
結局、ハアハアハアハア、休みながら20分以上かかったね・・・。
空気が薄いから。気温は約15度、Tシャツは汗まみれ、顔から汗がぼたぼた・・・、口から心臓が出るくらいヘロヘロバクバクヨレヨレフラフラ。
オリンピックコースを歩いて登った人ってあんまりいないんじゃないの?
事故のお姉さんは、ベテランスキーヤー風のおじさんが作った雪のくぼみにタテに寝ていて、下から見ると雪のイスに座っているよう・・・。へぇ・・、こうやってやるんだ―、けがの人の救助って・・・。知らなかったぜい。
やっとお姉さんにスキーを返して1,2,3、ダ――!お尻で滑り降りてきました。
角度がきついからこんなことができたのね。帰りは1分で下りれたよん。
VILLAGEに帰ってスキーブーツを返して今日はおしまい。
CAFEのテラスでお疲れ様ビール。
うー――、たまらん、しみる~~。
今日はいろんなところへ行っていろんなことがあったな。さっき救助隊のスノーモービルが見えたのだが、あの姉さん、たぶんけっこうやっちゃいましたね。
しかしオリンピックコースに入ってくるくらいだからけっこう滑れる人のはずと思うけど。足がヘタレたのか??お酒を飲んで集中力が切れたのか??16時過ぎにけがをするなんて・・・、なんだかな~。救助なんてかかわったのは初めてのワタクシ(と言ってもスキーとストックを拾いに行っただけですが)すごく勉強になりました。
スキーバスは17時に来て、荷物を預けてあとは寝るだけ・・・、と思っていたら、朝乗ったバスのドライバーさんがやってきて、『おい、お前のリュックサックこっちのバスだぞ』と言われたのね。
は??なんで??
つまりこういうことらしいのね。
グルノーブル出発のスキーバスは同じ日に帰ってこなくてもいいみたいなのよ。
土曜日の朝に出発してスキー場で1泊して日曜日の夕方に帰ってくる、これでもOKらしいのね。
だから行きは約30人のバス1台だったのが帰りは約50人、バス2台になっていたわけですね。
ふーーん、泊ってもいいんだ―。知らなかったぜい。
まあ、2ALPESなんて行くだけで2時間以上かかるからね。
これで来年の楽しみがまた増えたよん。
帰りは1時間半かかってグルノーブル着。駅にはスターバックスコーヒーもあるのですが、日曜日は19時閉店なので入れません。
で、また街をうろうろ・・・。
駅の近くにはアラブ人街があって大根も白菜も売っています。へー、これならレジダンスに泊まって鍋物でも作れるな・・・。
パリ行きのTGVは19時16分と21時16分。しかしどちらもいつも満席で買えません。
こんやのTGVを買おうとするとパリまで2等で 173,80ユーロ、1等で 182,80ユーロかかります。
このあたりをいかに安くおさえるかが来年の宿題ですね。
FLIXBUSの夜行バスは22時10分出発。LYONでお客さんが乗ってきましたが、お客さんは40人ほど。今回は帰りのパリまで1人で2席使えて楽ちんだったよん。でもこのドライバーさんはトイレをお客さんに使わせないのね。
ボージョレ地方あたりで1回トイレ休憩。パリには05時30分着。
お疲れさまー。今回も楽しかったよん。
☆★スキー場CHAMROUSSEのいいところ★☆
- グルノーブルから近い、9時30分から7時間滑れる。
- スケート場、そりなどの楽しみがある。
- 景色が最高。
- ロープウェイで一番高いとこへ行けるのでスキーをやらない人にも良い。レストランもきれい。テラスが素晴らしい。
- SNOW PARKが素晴らしい。若い人たちには最高。
- 上級者から初心者までコースがいろいろ選べて楽しめる。
- ビールを飲みながらバスを待っていられる。
☆★スキー場CHAMROUSSEのイマイチなところ★☆
- ピクニックエリアがせこくて少ない。テーブルが1台置いているだけだったりする。春スキーはその辺に座って食べればいいのだが、雪が多いとピクニックができる場所がほとんどない。
- バスがつく1650mのVILLAGEには初心者用のゲレンデはない。シャトルバスで移動しなければいけない。
- そりは楽しそうだが、先週行ったVILLARD DELANSより値段がずっと高い。
こんなところです。
でもかなりいいスキー場。
今回の費用は
- パリ→GRENOBLE FLIXBUS チケット+大型荷物代・・・・3ユーロ
- スキーバス⁺リフト券 ・・・・36ユーロ
- スキーブーツ一日レンタル代 ・・・10ユーロ
- ビール代 ・・・・7ユーロ
- GRENOBLE→パリ FLIXBUS チケット+大型荷物代・・・ 27ユーロ
TOTAL 83ユーロでした。
スウイングしてる粉雪♪♪
HIGHな気分にさせるよ♪♪
連れて行こうかこれから♪♪
スキー天国へ!!イエーーイ!
●パリからアルプス雪見酒旅行コースはだいたい60ユーロからです。
●パリからスキー板とブーツとストックをレンタルして7時間ガンガンスキーコースはだいたい80ユーロからです。
皆さん間違えないでね。からですからね。『から』。
弾丸、泊り、そり、スノーボード、TGV、夜行バス、LYONから、GRENOBLEから、組み合わせはあなた次第。
それではまた来年。白銀の世界、ゲレンデでお会いしましょう。
ばいばーい。