PARISがあるイル・ド・フランス地方と㊺LOIRET県の県境にあるMEREVILLE市がフランスのクレソン生産の中心で、春にクレソン祭り(⁇)というお祭りがあることはずいぶん前から知っていたんですね。
でも行ったことがなかったのよん。
まずこの街はめちゃくちゃ交通のアクセスが悪い…。SNCFの駅はない、、、車でしか行けない街なのですが、こう見えてもへなちょこ料理人(⁇)のはしくれのワタクシ《満》が、クレソン祭りの謎を解明するためにPAQUEの日曜日にチャリチャリ~と行ってきました!
まずは近所にあるRER C線BIBLIOTHEQUE FR,MITTERAND駅からC6の終点ST,MARTIN D’ETAMPESまで行こうと駅に行ってみると『な、な、なんと、RERの駅が閉まっている⁈』・・・どうやら工事のためだったようですが、最近のSNCFって本当にてきとーだよね。やる気あんのか―バカヤロー――――
仕方がないのでリヨン駅からRER D線でJUVISYまで行って、乗り換えて終点のST.MARTIN D’ETAMPES着。
ここまでで約2時間。ここから約14km南にあるMEREVILLE市までチャリチャリ~とGO!
しばらく5kmほど廃線になった線路(BEAUNE LA ROLANDEまで続いています)と並走していくのですが、この線路は廃線でこの線路の上をものすごい数のユダヤ人が荷車で通って二度と帰ってこなかったという悲しい歴史があるのですが、今では忘れ去られています。
で、チャリチャリチャリチャリ~とJUINE川に沿って南下。このあたりは湿地帯というか、じめじめした土地で、天気が良い今日みたいな日だと美しく見えるのですが、大雨が降ったら はい、さようなら~みたいなところで、建物もあまりありません。
1時間チャリチャリしてMEREVILLE市着。ここまで来るのに約3時間。
しかしイルドフランス地方でも3時間かかる街ってあるんだね。3時間あったらプロヴァンス地方まで行けるぜー。
まずはクレソン祭り・・・。ウッヒッヒ、何食べさせてくれるか楽しみーー。
これが入り口のゲート。うーーーん、なんだか高校の文化祭みたいですね。
いろんなテントがありますが、ラジコン同好会だったりオールドバイク同好会だったり、クレソン祭りというよりは村祭りみたいノリですね。
これが街の中心の市場。これがどかーーーんと大きくてすごかった。
このあたりのGATINAIS地方にはこういう古い屋根付き市場がいくつかあって、MILLY LA FORETとかDOURDANなんかに市場があるのですが、このMEREVILLE市の市場は今でも現役バリバリで毎週金曜日に市場がたつらしいのね。建ったのはなんとびっくり1515年だそうです。
「すげーー1515年って何時代?? 日本だと戦国時代…とか??フランスだとパリに王宮が来る前・・??よくこんな建物が火事にならなかったよなー」
市場の中にはいろんなスタンドがあります。シャンパン、ワイン、チーズ、ヌガー、日用品、工芸品、レストラン・・・などなど。
まずは外のクレソン屋さんでクレソンを購入。
おーーーー、フレッシュだぜー。でもこの街からランジス中央市場まで40㎞ぐらいだから、産地だから新鮮というわけでもないよな・・・。
次に買ったのがクレソンのスープとブーリーチーズのクレソン風味。
このあたりはパンにクレソンを混ぜたりタルトにしたりして食べるみたいね。
あとクレソン風味のアペリティフもありました。「うわーーーまずそうーーー、こんなん買うか!」
で、メニューを見たら、
バーガー、ケバブ、メルゲス、フリット・・・だって。
かろうじて使っているのが、パセリバターのかわりにクレソンバター、だそうです。
「えーーー、これだけーー??わざわざパリからクレソンのフルコースを食べに来たのになにもないじゃないのーー。何がクレソン祭りだよー、バーロ―」
これは第30回湘南シラス祭りでシラスせんべいとちりめんじゃこは買えるがシラス丼は食べれません、みたいな世界なのだ。くそーー、食べさせろーー!
仕方がないので食べたのが自家製ソーセージのサンドイッチ、これが5ユーロ。
でもあまりおいしくなかった・・・。玉ねぎにしっかり火が通っていなかったから口の中に玉ねぎ味が残るのよ。こういうシャキュテリーは手作りより市販のやつのほうがおいしくて安かったりするよなー。
仕方がないのでしょんぼりクレソン畑見学へGO!
これが市内を流れるJUINE川。このあたりは現在も昔もド田舎だから水がきれいです。
クレソン農家→動画は(こちら)
直売もしています。
きれいな水で作るところは伊豆の山の中のワサビ畑に似ていますね。
またチャリチャリーとETAMPESの街へGO!
駅前でお疲れさまビール。あーつかれた。
緑が鮮やかでおいしかったよん。
今回の弾丸サイクリングの収穫は
『長年の謎だったクレソン祭りは ”わざわざ行くところではない”』
とわかったことでした。
ちゃんちゃん。