1月中降り続いた雨であちこちで洪水の被害が発生したフランス。2月に入って今週は大雪に見舞われました。パリでもたった1日で12センチの積雪がありました。パリで10センチを超える積雪があったのは1987年以来実に31年ぶりなんだとか。
この大雪で首都パリの交通網は大混乱。積雪によってパリ一帯は700km以上の渋滞が発生し、2000人以上の人が車の中で一晩を過ごすという事態になったのでした。
そんな悪天候の中、今週末はパリの北の郊外、Bouffemontにトレイル25kmを走りに行ってきました!
火曜日に寒波&大雪がきて、『大会自体あるんだろうか??』なんて思っていたのですが・・・、土曜日になって気温も平年並みまで戻って、ようやくふつうの生活に戻りました。
そして日曜日。大会当日。
朝5時45分に起床。パリ北駅から郊外線で約30分。BOUFFEMONT MOISSELLES で下車します。
このMaxicross de Bouffemontのトレイル大会は10㎞、25㎞、41㎞の3レースがあって(10㎞は土曜日開催、25㎞、41㎞は日曜日開催)、去年は1600人の参加者があったというトレイルとしてはかなり大規模な大会。私は25㎞に登録したのですが、大会2か月前には既に定員満員になっているという超人気大会なのです。
25㎞は8時30分スタート、7時半頃BOUFFEMONT MOISSELLES の駅に着いた時はまだ薄暗かったけど、1500人以上の参加者がいる大大会、大会会場へ行く道は参加者でいっぱいです。
パリ市内はほとんど雪がなくなっているけど、やっぱり郊外はパリより気温が低いのね。道の脇にまだ雪が残っています。
ゼッケンを受け取って、荷物を預けたら、スタートはすぐ目の前です。
8時30分に25㎞トレールがスタート!
パリの北の郊外、森、山と起伏に富んだ地形です。
上って、下って、上って、下って・・・、BOUFFEMONTの街をぐるっと回ったら、いざ森へ!
そして。ここから悪夢が始まりました・・・・。
森に入ったらすぐにぐちょぐちょドロドロのコースが始まりました。
初めは泥を避け、水たまりを避け、「なるべく乾いたところ乾いたところ・・・」とジグザグに走っていましたが、森に入って3分でそんなことは無駄な努力だと悟りましたね。。
だって、だって、乾いているところなんてなーーーーーーい!!
↑↑↑
先々週、《満》さんがランブイエの森のどろんこトレイル大会・L’HIVERNALEを走りましたが(こちら)、今日の大会もまさに地面が灰色の生クリームみたいになっちゃっています。
森に入って1㎞もしないうちに既に靴もズボンもドロドロぐじゅぐじゅ。前のランナーに蹴り上げられた泥でタイツもTシャツもドロドロ、ぬかるみを足首まで浸かってバシャバシャ進んでぐじゅぐじゅ。
”なるべく泥の少ない走りやすそうなところ”を選んでジグザグに走ると、かえって横にズルっと滑って危険。もうここまできたらどれだけ汚れても気になりません。転びそうになってひやひや走るより、わざと水たまりにバシャバシャ入っても確実にまっすぐ走るほうが走りやすいし安全なのだ!
森に入ってしばらくするとかなりコース幅の狭い急降下のコース(50センチ幅ほどしかない)があったのですが、500人以上が走っているので詰まってしまいます。
でも誰も気にしませーーん。ランナーたちはそれぞれ写真を撮ったり(雪が残っていてきれいだった)のんびり歩いたり、仲間とおしゃべりしたり、前の人が進むのをのんびり待っています。このトレイルのざっくり感がいいですねー。
そして再びドロドロコースへGO!
↑
写真は比較的足場のましなコースです。(ドロドロぐちゃぐちゃの上りや下りでは写真を撮る余裕なんてありません)実際はもっとひどかったー。あのひどさをお伝えできないのは残念ッ!
もうね。どこまで行っても進んでもひたすらぐちゅぐちゅドロドロ。もう悪態付かずにはやってられませんよ。本当に。『なんやねん、このドロドロはよーー。おうおう、かかってこいやー』と《満》さんなみの悪態を(心の中で)つきながら(奥ゆかしいので・・・)ドロドロコースと戦っておりました。
景色を楽しむ余裕もないし、何㎞表示もないからいったい自分がどのあたりを走っているのかわからないし、ただただ前の人の後を転ばないようについていくだけ。
森を抜けてsaint prixという小さな街に入ってようやく給水所がありました!(給水所はコース上でこの一か所だけ)
ここでようやく半分の12㎞。ここまでで既に1時間45分。うーーん、やっぱりかなり時間がかかってるなー。
再び森の中へ!あと半分だー行くぞー!
ストックを持った高齢の(?)参加者もけっこういました。↓↓ こういう人たちって坂道でもぐじゅぐじゅでもイーブンペースで一歩一歩を確実にシャーシャーってすごい勢いで前に進むんですよねー。なんちゃってのへなちょこトレイルランナーの私なんかより速かったりするんだよなー。
←とちゅうの池は氷が張っていました。
あとはひたすら前へ前へ。
このロープを持たないと登れない(下れない)急坂↑↑を上って下りてした後、見事に転んで全身ドロドロになってしまいました。近くにいたランナーが『大丈夫?』と助け起こしてくれたけど、普段なら『ありがとう、大丈夫です』と答えるのですが、今日ばかりは思わず『NON, CA VA PAS』(だいじょうぶじゃありませんよぉーーーえーーーん(泣))と本音が出てしまいましたね。
ボランティアのマダムが『あと3㎞だよー、これが最後の難所よ!』って声をかけてくれたから、『ありがとう、マダムー』とマダムのあたたかい声援と”これが最後”の言葉を信じて頑張ったのに、最後の最後まで難所がありましたよ。本当にもう。
そしてヘロヘロになって元の体育館へゴール!
はあ、走り切ったー。やり切ったー。
ゴール後は水、ジュース、ガトーの他、ホットドッグやヴァンショー、暖かいスープがもらえました。
←こんなんになりましたー。
今回は25㎞のトレイルに4時間近くかかりました。フルマラソン並みの疲労感です。
が、走り切った満足感たまりませーーん!
こんな最悪のコンディションで走れたら、雨だろうが多少の悪い足場だろうが何だってできそうです。
楽しかったなー。でもでも。今日は底なし泥沼にはまる夢を見そうです・・・。