パリに住み始めて10年ちょっとの私ACOですが、パリからフランス地方にまあまあ出かけている方かなーと思います。でもフランスは広い!奥が深い!まだまだまだまだ知らない土地、地方がたくさんあります。
ARDENNE地方もそんな”まだ知らないフランスの地方”のひとつです。
ARDENNE(アルデンヌ)地方はシャンパーニュからさらに北東に進んだベルギーと国境を接する地方。シャンパーニュまでは何度か行ったことがあるけど、さらに進んだアルデンヌはまったく足を踏み入れたことがありません。
そんな私にとっては未知のアルデンヌ地方ですごいマラソン大会があるのです!
『SEDAN-CHARLEVILLE MEZIÈREマラソン』はムーズ川右岸の都市SEDANからアルデンヌ県の県庁所在地CHARLEVILLE MEZIEREまで約24㎞を走るマラソン大会です。
なんとこの大会、第1回大会が1906年に開かれ、今年で98回目の開催となる都市間マラソンではフランス最古というめちゃめちゃ歴史のある大会なんですねー。
1906年に86名の参加者から始まったこの歴史ある大会は、第98回目の開催となる今年は障がい者マラソン、女子限定7㎞マラソンを合わせて参加者3600人、しかも入賞者には高額賞金ありという、(田舎の)地方大会としてはありえない規模のマラソン大会なんです。
『地方に面白そうな大会がある』と聞けばほうってはおけませんっ。しかもこの大会、14時スタートでパリから日帰り参加可能な大会なんです!
そして季節は秋。ジビエの季節。ジビエで有名な土地でジビエの季節に開かれる面白そうな大会。今でしょ!行くしかないでしょう!
というわけで、今回は夫婦で早々と申込みし、期待に胸をふくらませてやってきました!
まずはパリ東駅から出発です。
パリ東駅とパリ北駅って距離はあまり離れていないけど、東駅は明るくて、北駅に行くと感じる『治安悪そう~』『怖そう~』な感じがあまりありませんよね。
9時28分発、CHARLEVILLE-MEZIERE行きのTGVは約6割の乗車率。途中REIMSで3分の2以上の乗客が下車します。その後、RETHEL駅で停車して(TGVの停車駅とは思えないほどさびれた駅)11時9分にCHARLEVILLE-MEZIEREに到着。意外と近いのね。
シャルルヴィルメジエールの中心地、マラソン大会のゴール地点でもあるPLACE DUCALEのすぐそばで、約20㎞離れたスタート地点(SEDAN)まで運んでくれるシャトルバスが待ってくれています。
バスの中はランナーばっかりだから(当たり前だけど)、マラソンの話が尽きなくてにぎやか~。
20分ほどでスタート地点のSEDANに到着。
まずはゼッケンと参加賞のTシャツをうけとって・・・。
乗ってきたバスに荷物を預けます。預けた荷物はゴール・シャルルヴィルメジエールまで運んでくれます。
スタートまであと2時間弱。と言ってもSEDANはなーんにもない田舎街。カフェもレストランも開いていません。ほとんどの参加者は体育館の中で持参の昼食を食べてくつろいでいました。
まったりしていたら、近くにいるフランス人が『日本人ですかー?自分は去年東京マラソンを走ったんだよー』と話しかけてきました。地元の彼の話では(この大会にはもう何度も参加しているらしい)3kmくらいで最初の坂がくる、そのあとはコースはそんなにきつくないけど、最後4kmできつい上り下りが何本かあるから絶対最後に体力を残しておいた方がいいよー、とのこと。フムフム、貴重な情報をありがとうございまーす。
約3000人の参加者のほとんどが地元の人のようで、あとは隣接する県やベルギーからの参加者で、パリや外国からやってくる人はほとんどいませんでした。
こんな感じのグループがいっぱいいました。
セダンには”歴史的モニュメント”に指定されている中世の要塞(Le château fort de Sedan)があります。実は体育館からも近かったようなのですが、結局行かずにまったりしていました。(スタートまでいっぱい時間があったから見学しに行けばよかったー)
まずは車いすがセダンの街のメインストリートをスタート。そして14時に3000人が一斉スタート、バンッ!
セダンからいくつものコミューンを通過してゴール・シャルルヴィルメジエールまでの約24kmで、すべてコースはロードです。
いやー、それにしても。この大会、地元の参加率が格段に多いとは感じていましたが、地元の人たちの応援の熱狂ぶりも半端ないっ!
とにかく応援が熱い!家から椅子を持ってきて座って応援するおばあさん。着ぐるみ着て沿道から叫ぶおばさんグループ。自前のドラム缶をたたいて応援する家族・・・。
ゴールのシャルルヴィルメジエールが近づくとさらに応援の数が増えて、沿道を応援の人がぎっしり埋めて熱い声援を送ってくれます。
ちなみに。東京マラソンも走った地元のムッシューの『最後きつい坂がある』との情報でしたが、・・・確かに17km過ぎにいくつかゆるい坂がありましたが、足が止まるほどの急坂ではなかった・・・。(これなら、パリ―ベルサイユマラソンで通るムードンの森の坂の方がよほどきつい)
そして、大歓声に迎えられて、シャルルビルのPLACE DUCALEにゴーーーール!!!!
沿道の声援に後押しされて気持ちよくゴールできました!
2種類(ブラウン系とフランボワーズ味)あったけど、もちろん両方いただきましたー!
でもフランボワーズ味はちょっと甘すぎたかな?汗を一杯かいてのどが渇いているときには普通のビールのほうがくうっとすっきり、おいしいー。
おそろいのピンクのtシャツ集団は、15時半スタートの女性限定7kmマラソン参加者です。
広ーいDUCALE広場はマラソン参加者と応援の人でいっぱい。
PLACEをぐるっと囲むCAFEも人であふれていますねー。
地元の盛り上がりがすごい!地元を挙げてのお祭りマラソン大会です。
だからこそ、100年以上も続いて来たんでしょうね。
楽しかったー。
2年後は記念すべき100回大会。さらに盛り上がるでしょうね。
楽しいおすすめ大会です。どうですかー?皆さん一緒に100年記念大会に一緒に走りに行きませんか??
続いては”ARDENNE地方~SEDAN-CHARLEVILLE 24KM マラソン~に行きました!(街歩き編)”です。