「Marathon de Sénart」を走りました!(by うり)

ジョギングクラブも3年目に突入した《うり》です!

 

去年は10キロレースを二度走り、今年はハーフにチャレンジしようかな~、と思っていたのもつかの間。3月の「大嵐」パリ・ハーフでハーフ・デビューした後、知り合いのイケメンパパランナー、Hさんが出るという「Marathon de Sénart」にエントリーしてしまいました!

 

去年《ACO》さんが走って、「菜の花畑が素晴らしい!」というレポート(←去年のレポート)を読んで、「いつか走ってみたいな~」と思っていた大会です。

 

今年18回目を迎えたこの大会、良い所がたくさんあります。

 

①  お財布に優しいエントリー料:4月の頭までに申し込めばなんと36ユーロ。フランスで開催されるフルマラソンとしては破格なのでは?ちなみにパリマラソンは申込時期にもよりますが80~120ユーロします。

②  「仕事きっちり」的運営:フランス陸上連盟公認の指定大会なだけあって、申し込みからレース中のエイド、レース後の迅速な結果報告まで全体の運営がしっかりしている大会です。今年は事前のゼッケン受け渡しがスタート地点ではなくゴール地点に変更になり、車のない人にはちょっと面倒だったかもしれませんが、《うり》はHさんがゼッケン受け取りからスタート前・ゴール後の送迎まで引き受けてくれたおかげで、ゆとりを持って初マラソンに臨むことができました。

③  ボランティアや沿道の「程よい」応援:コース(動画はこちら )は11の中規模の市を順に回るもので、一か所折り返しがある以外、同じ場所は通りません。これは結構嬉しい。4月初めに出たフォンテーヌブローのハーフはほぼ同じコースを3周したので最後はちょっと飽きてしまった…。今回のコースは、地元の人の応援を受けながら市街地・住宅地を走るのと、誰もいない野原の真ん中を走るのが交互にあって、うまく気分転換できました。
で、当日。

 

やっぱり多少は緊張していたのかあまり眠れず。それでも9のスタートに合わせて5前に起床。ストレッチ、朝食(粘り!の納豆ご飯とお味噌汁)、シャワーを浴びて出発。自宅を出た瞬間、「今日の敵は風だわ!」と直感。前日まで予想されていた雨の心配はそれほどなかったものの、とにかく風が強いのがネックになりそうでした。

 

RER D線でHさん自宅の最寄駅「Montgeron Crosne」に到着。そこからスタート地点のTigéryまで車で15分ほど。気温はそんなに低くないけど、風が強いので体感温度が低い!小さな町、おまけにメーデーなのにスタート地点に近いカフェが1軒空いていて、そこで他のランナーたちとスタートを待ちます。

 

フルマラソンの出場者は1300人強。一番遅いペースメーカーは4間半で、《うり》はとにかく完走が目標、タイム的には5間を目安にしていたので集団の最後につきました。

 

9過ぎに人生初のマラソンがスタート!

 

感激もつかの間、とにかく風が強い!おまけに見事な向かい風。キャップが飛ばされないよう、ちょっと前かがみになりながらゆっくり進みます。道幅が広く、おまけにスタートが後ろの方だったので周りにもあまり人がいない…。とにかく、スタミナが最後まで持つようにペースを抑えながらゆっくり進みます。

 

10キロのエイドを過ぎるともう完全に一人旅。周りにいっぱい人がいるのも苦手だけど、逆に誰もいないのも辛いわね~。時々ぽつん、ぽつんといる誘導係のボランティアの人が励ましてくれるのが救い。住宅街を通ると「Bravo !」の紙を持った子供たちが応援してくれて、これは励みになったな~。

 

あと困ったのがトイレ。10キロのエイドに簡易トイレがあったので他のエイドにもあるかと思いきや、ない!期待していた15キロ、20キロのエイドにもない…。困った《うり》はハーフ地点過ぎにあったカフェに飛び込み、カフェイン補給(?)がてら用を済ませます。10ユーロ札、持ってて良かった〜。カフェのお客さんたちに声援を受けながらレースに戻ると、やっぱり前後には誰もおらず。またひたすら一人旅を続けます。

 

パリから郊外列車で南西に45分くらいの場所に位置するこれらの市。パリ市の北西にほぼ隣接する《うり》の住んでいる地域とはまた違った雰囲気です。57の大統領選決選投票に向けてルペン、マクロン両候補のポスターが貼ってある横を通り、「この辺りに住んでいる人たちは誰に投票するのかな?」。調べてみると、4月23日の第一回投票では中道のマクロン候補と急進左派のメランション候補が上位2位となった選挙区が多かったよう。《うり》の近所ではメランションさんの代わりに中道右派のフィヨン候補が上位に入っていました。次の大統領選挙(2022年)の時は、どこでマラソンを走っているのかな?そして、誰のポスターが貼ってあるのかな…。

 

30キロを過ぎてしばらくすると、去年の《ACO》さんのレポートにもあった素晴らしい菜の花畑が登場。しかし、とにかく風が強すぎてしっかり堪能する余裕なし.…。35キロ過ぎからは、てくてくと歩く「あきらめ組」数人を追い抜き。目の前のランナーが皆歩いている中で走り続けるのも結構精神的に試されている感がありました。皆が歩いていると、逆に「走っちゃいけないのかな?」という気持ちになるもの。《うり》はボランティアの人たちを思い出し、「彼らは私たちが歩くためじゃなくて走るためにいてくれてるんだから!」と自分を鼓舞し、とにかくひたすら、ゆっくり進み続けました。

 

40キロを過ぎると、不思議なものでまたスピードが上がったりします。おまけにこのコース、最後がすべり台を思わせる下りになっていて、「もうすぐゴールだよ!」という声援を受けながらその下りを駆け下りるのはものすごく気持ちよかった!最後は競技場のトラックをスプリントで半周して、ゴール!!!

 

タイムも目安にしていた5時間を5分以上上回って大満足。

 

人生初のマラソン、大好きなASICS(この日はもちろん全身ASICS!)の機能性タイツのおかげもあって、足が動かなくなることも膝が痛くて走れなくなることもなく、楽しく無事に走り切れました。

 

なんといっても、春真っ盛りの素晴らしい景色の中を(強風は苦しかったけど)、大勢の見知らぬ人々の声援を受けながら走ることができたのはそれだけでも素晴らしいことで、これを可能にしてくれた《満》さんや《ACO》さん、ジョギングクラブの皆さん、走りを通じて出会った人たちに本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

《うり》の人生に「フルマラソン完走」が加わって、次は何にチャレンジしようかな?

「Marathon de Sénart」を走りました!(by うり)” への1件のコメント

  1. ウリさん、初マラソン完走おめでとうございます!おととしの『パリ駅伝大会』5kmから、3年目にしてフルマラソン完走なんてすごすぎるー。大会翌日に「完走しました」と報告に来てくれたウリさんの晴れ晴れとした顔がキラキラまぶしかったですよ!初マラソンを完走して「人生観が変わったかも」、と。そうなんですよね、ちょっと大げさに聞こえるかもしれないけど、まだまだ挑戦できることがあるって素晴らしい♪これからも一緒に楽しみましょうね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>