パリ近郊のISSY LES MOULINEAUXで開催された『第1回 ISSY URBAN TRAIL 24KM』に参加してきました!
サンタクロースマラソンで有名なイシーレムリーノはパリに近接する緑豊かな静かな街。に、近年は新しいオフィス街や新築マンションが次々建てられてどんどん様変わりしてきています。
そんなイシーレムリーノーで開かれたトレイル大会。第1回目のまっさら新しい大会、しかも夜開催のナイトトレイルという変わり種。「新しいもの好き&変わったもの好き」の私はぐいぐい食指が動いて速攻エントリー。
ところで。今年は『ハーフ以上の長距離マラソン』『トレイル大会』出場を目標にしたワタクシACO。10㎞マラソンくらいなら2日酔いでもトレーニング不足でもまあ走れるんだけど、さすがにフルマラソンやハードなトレイルになるとそこそこ心してかからないとえらい目にあいます。
なので、『今年はお酒も控えて~。しっかりトレーニングするぞー』と決めたけど、いかんせん自分に甘い私。大好きなお酒はやめれません。「大会1週間前は禁酒」から「大会前日は禁酒」から「前日も景気づけの1杯くらいならいいか~」・・・とどんどんハードルを下げていって、今回のアーバンナイトトレイルに至っては『トレイルって自然の中を走るハードなコースでしょう?でも”アーバン”だもんねー。イシーだもんねー。街中の舗装道を走るから楽ちんさ~」なんて自分に都合よく解釈。大会前日もしっかり飲んでしまいました。
で。なんとなくだるい体のまま大会へ。
夜の8時。イルサンジェルマン公園スタートです。ブーローニュビアンクールとイシーレムリノーの2つの街にまたがるパークイルサンジェルマンは中央にデュビュッフェの巨大なオブジェがあって、休日になると広ーい芝生広場はピクニックする家族連れでいっぱいになる広大で自然豊かな公園です。
でも夜は閉まっています。(フランスでは夜間は公園は閉まって入ることができません。)
この日のイルサンジェルマン公園にはトレイル参加者のみゼッケンを提示して特別に入れました。(応援、付き添いの人は入ることができません)
夜間は閉まっている→夜は人がいない→外灯がない→真っ暗~~写真も全然とれていないじゃないかーーー。
夜8時のパーク・イルサンジェルマンは暗黒&静寂の世界。
『アーバントレイルだしヘッドライトもいらないかもね~』と思ったけど、念のため持ってきてよかった~。ヘッドライトがないと1m先も真っ暗闇。
公園内の体育館(?ホール?)で着替え&手荷物を預けました。
トレイルは12㎞、24㎞、36㎞の3レース。15分おきにパークイルサンジェルマン芝生広場から順次スタートしていきます。
まず公園内をぐるっと回ります。
ヘッドライトでかろうじて足元は見えるけど、1m先も見えません。真っ暗です。なので、思いがけず泥にはまったり木の根っこに足を取られたり・・・。
とにかく前の人についていくしかない!
イルサンジェルマン公園を出るとあとはイシーの市街地をぐるっと回るコースです。
交差点ではボランティアの人が交通整理してくれているけど基本的に交通法規遵守。赤信号では止まって、通行人がいれば道を譲らなければいけません。
私、『アーバントレイル』を侮っていました。『アーバン』とはいえ『トレイル』です。よくもまあこんなコース考えたもんだー、的な、果てしなく続く(ように感じられた)階段、急坂を上って下って、公園内をぐるぐる~。”舗装道だけ”なんてとんでもなーい!土、芝生、砂・・・なんでもありー、ジグザグジグザクのコースを進みます。
開発の進むオフィス街、シュマン・ド・ヴィーニュ、アンリバルビュス公園、フォールディシ、イシーレムリーノ市役所…等々バリエーション豊かなコース。
いろいろ写真も撮ったのに・・・。高台から見るパリの眺望、美しいイルミネーション・・・。なのに悲しいくらい写っていないではないか!!
大会サイトにちゃんとプロのカメラマンが撮った写真がUPされています。
こちらでコースの雰囲気を見てくださいね。
https://plus.google.com/photos/109802641949792677652/albums/6248556484494003233
12㎞、24㎞、36㎞の3レースがあったのですが、私が走ったのは12㎞のコースを2周する24㎞。3レースで700人限定のレース。1周目は前にも後ろにも人がいたのだけど、2周目になると前にランナーの姿が見えない!
ボランティアの人がコース上でポツンポツンと立っていて「ここをまっすぐ行って次の交差点を右ね」というふうにコースを教えてくれます。それ以外は数百メートルごとにあるテープと道にペンキで書かれた目印を頼りに進むしかありません。
2周目。完全に一人旅になってしまった私。まいごちゃんです。『ランナーがいない~!』『目印がない~!』『キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』
そんなとき救世主が現れました。
ルーさん。「こっちだよー」と教えてくれました。
へんてこななんちゃって日本語をちょこっと話すルーさん。
トレイルを走り慣れているようで、上り坂でもゼイゼイハアハア進もうとする私に『上り坂はね、歩けばいいんだよ。下り坂でその分を取り戻せばいいんだから』とアドバイスをくれました。
ルーさん、ぶれません。マイペースでボランティアにあいさつしながら、ランナーを追い越すときには『がんばれー』と励ましながら進みます。
「ルーさん。私、あなたについていきますー」と言ったら、「OK。一緒に走ろうか~」。で、つかず離れず、たまに『大丈夫?』と声をかけてくれて・・・。
で、再びパークイルサンジェルマンに戻ってゴーーーール!
ルーさんとハイタッチ。『ブラボー!』とお互いの健闘をたたえました。
ルーさん、ありがとう。またどこかの大会で会えるといいですねー。
ゴール前では水、フルーツのほかハムやチーズやパン、温かいスープや紅茶やコーヒーものむことができました。
第1回目の大会でしたがとてもよくオーガナイズされていたと思います。
アットホームで関係者もとってもサンパ。
初めてのアーバンナイトトレイルを走ってみて・・・。
楽しかった~。
でもくたくたです~。
とりあえず。今日はお疲れ様の祝杯をあげて、明日からはもう少し自分を律していこう!と心に誓ったのでした。(明日になったら忘れてるかもね~)